佐賀の和菓子店「村岡総本舗」(小城市小城町)が1月30日、同社の菓子「シベリア」の新商品「シベリアショコラ」を発売した。
「村岡総本舗」の「シベリア・シベリアショコラの缶詰め合わせ」
シベリアは2019年12月、三越伊勢丹(東京都新宿区)のバイヤーからの打診をきっかけにに開発した菓子で、北海道産の小豆を使った「自家製餡(あん)」と、外側に砂糖のシャリ感と中に柔らかい口当たりがある同社創業以来の伝統製法「切り羊羹(ようかん)」を合わせ、カステラで挟んだ。併せて、こしあんを使い伝統的な長崎カステラで挟んだ「三角シベリア」と、粒あんを使い「ポルトガル風バターカステラ」で挟んだ「丸形シベリア」の2種類も予約限定で販売。いずれも、昭和レトロパッケージに入る。
村岡由隆副社長によると、パッケージデザインを手がける福岡市在住の浅羽雄一さんから「チョコを使ったシベリアを」と提案を受けたことがシベリアショコラ開発のきっかけで、ようかんとチョコレートクリームをココアバターカステラで挟んだという。
村岡さんは「『パッケージがかわいい』との声が多いシベリアだが、製造、包装共に手間がかかる商品で、1日当たりの製造数にも限りがあり、百貨店などから注文が入ると店頭が品薄になる。そのため、予約してもらい楽しんでいただければ」と話す。
価格は648円。店頭とオンラインショップで3月末まで販売する。