佐賀市中心部で1月22日から、店主が講師となり専門知識やプロの技を教える「得する街のゼミナール『佐賀まちゼミ』」が開催される。主催はNPO「まちづくり機構ユマニテさが」。
「ユマニテさが」事務局によると、愛知県岡崎市で2003年に始まった「まちゼミ」は、講座を通じて店の特徴や店主のこだわりや人柄を知ってもらい、新たな客との信頼関係構築につながっているという。現在、全国260以上の商店街で「開講」しており、佐賀県内では初めて開講する。
昨年9月と12月に「岡崎まちゼミの会」代表の松井洋一郎さんを招いた説明会では、参加商店主に「商品販売などの営業活動ではなく、店や店主のファンづくりに徹する」ことなどの意義や講座のテーマ例、実施方法などを伝えた。
今回は18店舗が参加。「作る」「健康」「きれい」「まなぶ」の4つのテーマに分け、24講座を用意する。講座は60分~120分程度。管理栄養士によるつまみの選び方講座や、薬剤師による自分の体調に合わせた漢方薬講座など、商店街の個店でしか味わうことのできない講座をそろえる。
「真珠宝石のみほの」の田畠寿太郎さんは「中心市街には古くからの店主ではない若く新しい商店主も入ってきている。『まちゼミ』が店主同士を強くつなげ、私たちがこの中心街で商売をする意義を考えるきっかけになれば。まずは『やってみて』だが、長く続けられる『ゼミ』にしたい」と意欲を見せる。
受講無料(一部講座は要材料費別途)。申し込みは1月16日から、受講会場の各店舗で受け付ける。2月21日まで。