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IoT企業が佐賀大学内に本店移転へ 大学と共同でイノベーション創出目指す

佐賀本店移転を説明する「オプティム」の菅谷俊二社長(右)

佐賀本店移転を説明する「オプティム」の菅谷俊二社長(右)

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 IoTプラットフォーム事業を行う「オプティム」(佐賀市与賀町4)が12月22日、来年4月に佐賀大学本庄キャンパス(佐賀市本庄町1)内へ本店を移転すると発表した。

「OPTiMイノベーションタワー(仮称)」オープンラボ

 菅谷俊二社長が佐賀大学在学中の2000年に佐賀市で設立した同社。2006年には本社を東京都へ移転、2014年には東証マザーズへの上場を果たしたが、登記上の本店は佐賀市内に置き続けていた。

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 同社と佐賀大学は昨年8月に佐賀県と「IT農業における三者連携協定」を締結、無人航空機「アグリドローン」を使った害虫の検出や農薬散布、ウエアラブル機器「Remote Action」を使った農作業の遠隔作業支援などに取り組み、すでに連携の成果を出しているという。

 両者はIoT・AIを活用した診療技術や地域医療の連携を強化させる技術開発に共同で研究活動を行う「メディカル・イノベーション研究所」の設立を同日発表、この場でオプティムの本店移転も発表された。

 同社は、本庄キャンパス内の「産学・地域連携機構」を「OPTiMイノベーションタワー(仮称)」としてリニューアル、オープンラボやIoT・AIショールームを開設、大学関係者の利用や研究開発を促す。オープンカフェテリアも設置し、大学関係者や同社関連企業との交流会や先生や学生、企業によるビジネスプレゼンテーションの開催を予定するという。

 佐賀大学の宮崎耕治学長は「菅谷社長が登壇する講座は学生からの人気も高い。IT農業の取り組みにも約20人の学生がアルバイトやインターンとして関わり、来年の春も4~5人が入社を予定している。学内に拠点を構えてもらうことで、ITに触れる機会をさらに増やし、起業を目指す学生が出てくることも期待したい」と意気込む。

 菅谷社長は「佐賀大学での7年半の在学中に何もわからないまま起業し、大学の多くの先生にお世話になった。これまでのシステム開発の事業と違い、IoTやAIの開発に大学から『農業』や『医療』のフィールドが欠かせなく、『第二の創業』と捉えている当社に佐賀は欠かせないと思っている。大学に再び入学したつもりで先生から学びながら、共に新たなイノベーションを生み出していきたい」と意欲を見せる。

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