和総菜専門店「楊柳亭(ようりゅうてい) 美味求心」(佐賀市松原3)が5月1日、松原神社近くの新馬場通りにオープンした。
楊柳亭は1882(明治15)年5月、初代・岸川平左衛門が「新川崎屋」の屋号で創業した料亭。翌1883(明治16)年、佐賀県の復県に合わせて赴任した鎌田景弼・初代佐賀県知事が、付近にしだれ柳が多かった場所にちなみ「楊柳亭」と名付けた。1949(昭和24)年5月の昭和天皇全国行幸の際、楊柳亭が「御駐泊所」となったほか、これまでにさまざまな会合で利用されてきた。
和総菜専門店を開いたきっかけは、コロナ禍で力を入れていた「会席弁当」が好評だったことから。事業再構築補助金を活用し、「料亭の贈り物と本格和総菜」をテイクアウト販売する場所を通じて、料亭の料理を家庭で楽しんでもらい、料亭を利用してもらうきっかけになればと、料亭北側の通りに販売店を開いた。
商品は、「SAGA海苔(のり)弁当」(1,080円)や「佐賀牛めし弁当」(1,620円)の弁当、「熟成焼き芋チーズケーキ」「黒豆チーズケーキ」(以上3,240円)の土産に加え、ご飯約3種類、総菜15種類を月替わりで用意する。
仕出し部料理長の豊川貴正さんは「食から美を、食から健康を、旬を楽しみ、地を楽しみ、食を楽しむ、をコンセプトに楊柳亭を楽しんでもらえれば」と話す。
営業時間は11時~18時。火曜定休。