佐賀市のJR佐賀駅近くに10月1日、ICT人材育成拠点「マイクロソフトイノベーションセンター佐賀」(佐賀市駅前中央1,TEL 0952-40-7136)がオープンした。
佐賀県内の女性や学生などに対してICTスキルやリテラシーを高める場を作り、県内の就業機会をつくろうと今年5月、佐賀県と佐賀市、佐賀大学、日本マイクロソフト、パソナテックが連携協定を締結した。
佐賀市産業支援プラザ「インキュベートルーム」が入居するフロアに、日本マイクロソフトとパソナテックが各種セミナーなどを行う「セミナールーム」、個人、法人を問わず誰でも利用できる「コワーキングスペース」、佐賀に進出する企業のオフィスとして提供する「シェアオフィス」を整備した。
セミナールームでは、日本マイクロソフトがITエンジニアなどの専門技術者を対象にしたトレーニング、「Microsoft Surface」など同社最新デバイスの紹介を行う。パソナテックは同センターの運営を担い、地元女性や高校生、大学生などを対象に、ICTを活用した働き方へのリテラシーを高めるセミナーのほか、プログラミング、ウェブ制作データ解析など実践的な業務体験プログラムも行うという。
10月1日に行われた開所式にはマイクロソフトアジアパシフィック政策渉外部門の統括ディレクター、ジェフリー アビナさんもお祝いに駆け付けた。佐賀市出身の書家、映泉さんも開設を記念した書を披露した。
パソナテック西日本Job-Hubグループの中野弘基さんは「今回のプロジェクトには自ら手を挙げ佐賀に来た。大都市にはない街の規模感はいい意味での一体感をつくれると思い期待している」と話す。「地元の協力でデモ機を並べるテーブルはカシの木で手作りした。佐賀の伝統的な手すき和紙『肥前名尾和紙』で部屋を飾り、デジタルの拠点に地元のアナログを融合させた」とも。「佐賀県や佐賀市、佐賀大学が掲げるICT構想の『出口づくり』を目指して、セミナー運営、地元企業との連携などを進めたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~19時30分。日曜、月曜、祝日定休。