佐賀市の観光PR動画「ガタバトル~愛の戦士ムツゴロウvs甲殻の騎士シオマネキ~」が9月23日、「スパイクス・アジア2016」エンタテインメント部門で銅賞に輝いた。
同動画は、有明海干潟に生息するムツゴロウと、干潟に巣穴を掘って住むシオマネキの巣穴をめぐる争いを特撮ヒーロー風に仕立てた2本立て。佐賀市の秀島敏行市長はじめ、多くの佐賀市民も出演に協力し、昨年7月9日に初公開された。
世界最大級の広告賞「カンヌライオンズ」のアジア地域版フェスティバルとして毎年9月にシンガポールで開催される「スパイクス・アジア」。今年は23カ国から5132作品の応募があった。
「エンタテイメント部門」は、文化に発展するクリエーティビティーがあり、新しい手法でブランドメッセージを伝え、消費者とつながることができる魅力的なアイデアを持つ作品に贈られる。佐賀市は今回、日本からの応募で唯一の入賞を果たした。同市では9月27日から、受賞に合わせ、同動画の英語版公開も始めた。
佐賀市秘書課シティプロモーション室室長の南雲千寿さんは「動画は作って終わりではなく、少しでも露出の機会を増やそうと国内外の様々な広告賞に応募している。今回の入賞は、世界的にも重要な広告賞なのでうれしい。日本の特撮ヒーローをテーマにしたプロモーションは海外の審査員に評判が良かったのかなと感じる。地元でも幼稚園のダンスの曲で使われるなど、子どもたちや特撮ヒーローに親しんだ親世代に楽しんでもらっている。これからも佐賀のプロモーションムービーを軸に佐賀市を世界へ発信していきたい」と話す。