食品メーカー「東京竹八」(佐賀市鍋島町森田)が1月14日、マダイのカマを加工して作った万能調味料「美味(おい)しくなるっ鯛(たい)」の販売を始めた。
かす漬けなどの製造販売や海鮮原料の輸入販売を手掛ける同社。冷蔵や冷凍商品を提供してきた同社が常温商品を開発するのは初めて。総務省統計局の家計調査によると、佐賀県のタイの消費量が日本一多いことから、タイを使った調味料作りを考えた。
ラインアップは「野菜が美味しくなるっ鯛」「パスタが美味しくなるっ鯛」「お肉が美味しくなるっ鯛」(各700円)。蒸してから日本酒に漬けた国産マダイのカマに長崎県五島灘沖の天然塩、鹿児島県種子島産サトウキビが原料の粗糖、昆布、タマネギなどを加え粉末化した。
生産部長の川野辺裕樹さんは「タイを蒸したときの匂いと脂の処理では苦労し、日本酒で生臭さを抑えるなど工夫した。うま味が足りない時の万能調味料として活用してもらえれば」と話す。
岩﨑裕輝朗社長は「当社初の常温商品の展開で、製造体制を整えながら販路を広げていき、シーズニングのラインアップも増やしていきたい」と意気込む。
同社とサガテレビ1階「JONAI SQUARE」(城内1)で販売する。通販にも対応する。