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佐賀大芸術地域デザイン学部学生が活動誌「MEMOIRE」 「学部の活動伝えたい」と制作

完成した「MEMOIRE」を手にする、芸術地域デザイン学部4年生で編集長の村上茜さん

完成した「MEMOIRE」を手にする、芸術地域デザイン学部4年生で編集長の村上茜さん

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 佐賀大学(佐賀市本庄町1)で現在、芸術地域デザイン学部の学生が制作した学部生の活動誌「MEMOIRE(メモア)」が配布されている。

「大学の学生誌っぽくない、ファッション誌のようなおしゃれさを意識した」という、「MEMOIRE」の1ページ

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 2016(平成28)年4月開設、2020年度時点で482人の学生が在籍する同学部。日本画や西洋画、陶磁器の作品制作を専門的に学ぶ「芸術表現コース」と、美術史や考古学のほか、都市空間論や情報デザインなど地域活性化や街づくりの基礎を合わせて学ぶ「地域デザインコース」の2コースで構成されている。

 同学部4年生で編集長を務める村上茜さんは、学部について、もっと広く分かりやすく伝えたいと制作を決めたという。「新設された学部で、学部名から活動内容が分かりにくく、就職活動や学外の人から、何をやっている学部なのか尋ねられることが多かった。その度に『一言で言えないよ』と悩んでおり、何か自分たちの学部を分かりやすく伝えるものが欲しかった」と話す。

 昨年冬に企画を始め、今年1月に学部の友人や後輩5人を集め編集部を立ち上げた。企画から取材、執筆、紙面デザインまで全て学生主体で行い、6月14日に完成した。村上さんは「コロナ禍で、制作のやり取りや作業はほとんどリモートで行った。編集部メンバーが全員集合することが一度もない中、初めての学生誌制作で戸惑うこともあったが、今できる範囲で納得できるものが作れたと思う」と笑顔を見せる。

 大きさはB5サイズほどで、全18ページ。「学部から出ている資料やデータにはない、学生に寄り添った情報を届ける」をモットーに、写真と文章で学生の活動を紹介している。活動は新入生を対象とした学生サポート団体の設立や、バーチャル空間上で行うウェブオープンキャンパス、学生主体で開催した美術展示など多岐にわたる。「番外編」として、同学部地域デザインコースの学生の就職活動の様子についても掲載している。

 「今回紹介した活動だけではまだ全て紹介できておらず、本当に活動が幅広い学部だと感じた」と村上さん。制作を進める中で初めて知った活動もあり、驚く場面もあったという。「活動内容がまったく違う2コースの間で、それぞれの活動が見えにくくなっていると感じることもあった。自分のように、現役学生でありながら学部全体の活動をよく知らないという人にも手に取ってもらいたい」と話す。

 「就職活動の兼ね合いで編集部はいったん解散したが、新たなメンバーを集め、第2号も作製できればと思っている。第2号では、美術工芸コースの学生が手掛けた絵画作品や工芸作品など、今回紹介できなかったものをもっと取り上げたい」とも。

 同学部1号館、総合研究1号館で配布する。

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