劇団「佐賀さわげ」の公演第6.7回「夢ちゅう(むちゅう)」が7月11日、高木宿文化館(佐賀市高木瀬西1)で上演される。
劇団「佐賀さわげ」、昨年10月の第6.5回映像公演「ノストラダムス」の様子
2014(平成26)年に地元で開催された演劇祭をきっかけに「佐賀の演劇文化を若者の力でにぎやかに盛り上げたい」と「演劇ユニット 佐賀若手劇団さわげ」として活動を始めた同劇団。6回の舞台公演のほか、同隊のYouTubeチャンネルでの映像公演などで活動を続けてきた。
今年4月には、これまで公演ごとに流動的に変わっていたメンバーを固定し、「劇団佐賀さわげ」へと体制を変更。今回の公演は「劇団」としての初公演となる。
団長の鷹巣将也さんは「昨年度は新型コロナウイルス感染症の流行で舞台公演が一度もできず、メンバーの『今年度こそは舞台で演じたい』という気持ちが高まっていた。当初は今年夏頃の公演を予定していたが、県内の感染者の減少を受けて、開催を決めた」と話す。
今回の公演は、「来年公演予定の『第7回』に向けての助走」(鷹巣さん)といい、昨年10月の「第6.5回」に続く「第6.7回」公演とした。
公演では、約40分のシリアス作品「Because,あなたのSay」と、約15分のコメディ作品「その女の子は…」の2作品を上演。いずれも団員・木塲昂汰さんが脚本・演出を務める。
「Because,あなたのSay」は、「誰の心にもある、どろっとした『破滅』への衝動」をテーマに、木塲さんが昨年大学を卒業し、社会人として初めて佐賀に来た時の思いや不安などを織り交ぜた若い男女2人の物語。「その女の子は…」は、とある「女の子」に恋心を寄せる青年が「女の子」のことをもっと知りたいと一人奮闘する様子をコミカルに描いたもので、木塲さんが学生時代に書いた脚本から選んだという。
木塲さんは「その女の子は…」について、「『さわげ』が持つエンターテインメント性や団体の色に合い、サクッと見て笑える作品になっているので、ぜひ楽しんでほしい」と話す。
鷹巣さんは「約1年3カ月ぶりで、『劇団』に体制を変え、初めての舞台公演に劇団全員で気合を入れて挑む。今までの『さわげ』では見なかったようなシリアス作品も上演するので、楽しみにしてほしい。この公演をきっかけに、『さわげ』に『夢中』になってもらいたい」と笑顔を見せる。
開演時間は14時と19時(開場は各回30分前)。料金は1,000円。予約は同劇団の予約フォームで受け付ける。