サガテレビで毎週土曜日17時59分から放送されている「どぶろっくの一物」が今年4月、放送開始1周年を迎えました。この話題を今年3月末に佐賀経済新聞のヘッドラインニュースで配信するために、番組プロデューサーの末次達也さんに取材しました。
サガテレビの番組「どぶろっくの一物」が1周年 佐賀出身2人が県内巡る(2023年3月31日配信)
取材の時に末次さんから「近々、佐賀市内でロケを予定しているので、ぜひ密着取材に来ませんか?」とお誘いがあり、行ってきました。
「どぶろっくの一物」は、佐賀県基山町出身のお笑いコンビ「どぶろっく」の江口直人さん、森慎太郎さんが出演する冠番組。どぶろっくの歌ネタ(コント)に「農夫と神様~大きなイチモツ~」があり、過去には俳優や歌手とのコラボも披露し、話題になりました。この番組ではその歌ネタの「イチモツ」ではなく、「ナンバーワンやオンリーワンの物=一物」のことで、自信を持って紹介できる一番の物などを取材先で出会う人から紹介してもらうなどして、2人が見つけていく「地域活性化バラエティー番組」です。昨年4月2日に放送を始め、今年6月までに62回放送し、県内を中心に約180カ所を訪問しました。テレビ見逃し無料配信動画サービス「TVer(ティーバー)」でも最新回を配信しています。
4月某日、佐賀市南部の「三重津海軍所跡」。この日のロケはここからスタート。ロケをサポートするクルーは、プロデューサーやディレクター、カメラや音声など合計7人。オープニングでディレクターが2人に「今日は佐賀経済新聞が密着します」と紹介し、2人とちょっと楽しい掛け合いがありました。
そして本編。「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」の諸田謙次郎館長が2人に「三重津海軍所跡」がどうゆうところかの説明をします。そして移動です。「三重津海軍所跡」を2人が訪問し、館長からの説明をお願いすることは事前連絡を入れていたようですが、ここからのロケ先はいわゆる「アポなし」で進むようです。
2人は「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」から徒歩1分の写真館「mukumuku(ムクムク)」を訪ねます。
突然の訪問に驚く店主の外尾和義さんと妻の星羅さん、カメラマンの吉田和磨さん。2人からのインタビューの流れで、2階のスタジオで2人をカメラ撮影することになりました。
「ホントにアポなしで来るのですね」と驚きながら色々なパターンで撮影は進みます。
最後に、外尾さんに「オススメの一物」を尋ね、佐賀市神園の「きみどりバーガー」を教えてもらい、移動します。
2人からサインももらっちゃいます。
「mukumuku」を後にし、車で約20分。2人とロケチームが到着した「きみどりバーガー」へも訪問もアポなしです。
店長の黒田修平さんが応対し、2人はオススメメニューなどいただきます。
黒田さんにも最後に「オススメの一物」を尋ね、次回以降の放送の訪問先候補になりました。合わせて、(佐賀経済新聞)編集長にも「オススメの一物を」ということでしたので、「きみどりバーガー」すぐ近く通過した長崎本線の特急列車を見て、「一物」を伝え、ロケ同行を終了しました。
最後に(厳密にはロケ中の空き時間に)、「どぶろっく」の2人にいくつかインタビューしました。
ーー番組でのロケ通じて感じたことなど教えてください。
「『この店、以前から知っていた(けども行ったことない)』というロケ先に行ってみると、皆さんいい人ばかりで、中には最初はシャイだけど、僕らとの会話のキャッチボールで徐々にフレンドリーになってくる人もいた。そういえば、番組開始当初は、番組のことが知られておらず、『どぶろっくの一物』というタイトルもあったのか、今以上に警戒されることが多かったけど、質問の仕方を工夫してみたり、『(一途の女性みたいに)あまり追いすぎない』など工夫しながら、徐々に皆さんとの距離を縮めることができました。」
ーー特に印象に残っているロケは?
「みやき町のパン屋に取材に行った時、取材の合間にいた女性が綺麗だった。(笑)」
「当時、小学4年生だったどぶろっく大好きな『ななちゃん』にサプライズで会いに行くという企画。会えた時のななちゃんの驚きも最高だったし、視聴率も最高だった。」
「唐津・松島を訪ねるロケでは、食べて、飲んで、歌って、島の人たちとの距離を縮めることができたのはいいロケだった。」
ーー番組で今後やってみたいことは?
「『家ついて行っていいですか?』みたいな企画はやってみたい。働いている女性とかに(笑)」
「海外ロケをやってみたい(佐賀空港からの国際線も再開していくようですし、コラボとか・・・)」
「今までロケでお世話になった人を集めて忘年会やフェスイベントのようなものもやってみたい。」
今後、番組を通じた新たな展開の可能性についても語ってもらいました。ちょっと挑戦的な番組タイトルに最初はロケでも苦労したようですが、徐々に「どぶろっくの一物が来てくれた」と好意的になり、取材先で対応してくれる店主さんたちがこの番組らしいリアクションをしてくれる方も増えたようです。ロケ同行中も、何か違う雰囲気を感じました。今後の「どぶろっくの一物」の展開、番組発の新たな企画にも期待したいです。