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「千代雀」を千代に残そう 佐賀で廃業酒蔵の活用再生と保存考えるワークショップ

「千代雀」を千代に残そう 佐賀で廃業酒蔵の活用再生と保存考えるワークショップ

明治元年創業の千代雀酒造

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 2002年から休業し、2015年に廃業した「千代雀酒造」(小城市三日月町堀江)の活用再生と保存を考えるワークショップが3月12日、同所で開かれた。

文化財としても価値のある千代雀酒造の建物

 毎年10月末から11月の初めにかけて大勢の人でにぎわう佐賀インターナショナルバルーンフェスタ。主会場となる嘉瀬川河川敷の対岸の集落に同酒造の建物はたたずむ。創業は明治元年。長年地元に親しまれ、1989年には「男はつらいよ」シリーズの42作目「ぼくの伯父さん」のロケ地にもなった。

 所有者の古川正孝さんは廃業を機に「建物の取り壊しを考えていた」という。そこへ以前から同酒造の建物に興味を抱いていたNPO法人「地域文化財研究室まちのつぎて」のヘリテージマネジャー・江島文さんが同市から紹介を受け、古川さんに建物の活用を持ち掛けた。「(同酒造の建物には)酒造りに必要なものが全て残っていて、最盛期の構造が見える。棟木に墨書があり時代がわかるというのも文化財として価値がある」と江島さん。今回、佐賀県の「美しい景観づくり交流機会創出事業」を受託、同企画を開くに至った。

 ヘリテージマネジャー、建築士、まちづくりに関わる非営利団体や自治体の職員、大学教授など約30人の参加者は古川さんの案内で建物の見学をした後、4班に分かれ、明治時代に建てられた蔵でおよそ2時間に及ぶ意見交換を行い、活用案や保存案を出し合った。最後にそれらをまとめて「この煙筒とまれ」「バルーンフェスタ小城会場」などのタイトルを付け、古川さんと同市の江里口秀次市長の前で発表を行った。

 同企画について「古川さんと江里口市長に活用再生案と併せて、この建物がいかに魅力的であるかということを伝えることができた。この企画が建物を残すきっかけになってくれれば」と振り返っていたのは、同県県土づくり本部まちづくり推進課の林優介さん。江島さんは「一人で考えていては出ないような活用案、保存案がたくさん出て、この建物の活用再生と保存の第一歩になったと思う。(同企画の最後に取った)アンケートの結果を見て、次回につなげたい」と期待を込める。

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