「みんなの食堂セロリ」(佐賀市天祐2)がオープンして11月10日で1カ月がたった。
福祉の世界で約40年の経験を積んだ小池美鈴さんが、「地域貢献したい」と、昨年11月まで宅老所として使われていた建物を改装し、10月10日にオープンした。店名の「セロリ」は「会える幸せ」という花言葉から付けたという。小池さんのほか、医療や福祉、教育に関わってきたスタッフやボランティアが運営に関わっている。
席数は個室2部屋を含む26席。定食メニューは、「みそ汁定食」(600円)、「日替わりランチ」(900円、みそ汁付き=1,000円)のほか、テイクアウト(500円、ご飯付き=700円)も用意。14時30分以降、残った総菜を通常より安く販売する(容器・袋持参)。店内には「バザー部屋」もあり、食器や服などの売り上げが運営資金に充てられる。
小池さんは「みんなの居場所になってもらいたいと『お帰りなさい』で出迎えている。オープン時は歩いてきてもらえる範囲にチラシを配り、近所の人が多くきてくれた。その後、テレビや新聞で紹介してもらい、県外からも来店があった。店内は、赤ちゃん連れにも来てもらえるよう、あえて畳の部屋を残した。近くの佐賀北高芸術コースには生徒の作品の展示協力ももらった。今後、空いている部屋を使って地域の人が教室を開くなど、協力してもらう人が増えるほど『セロリ』の世界が広がっていくので、多くの人に参加してほしい」と呼びかける。
営業時間は11時30分~15時。水曜・土曜定休。