佐賀市中央大通りの百貨店「佐賀玉屋」(佐賀市中の小路2)本館6階催事場で6月1日、「イタリア展」が始まった。
1806(文化6)年、現在の小城市牛津町で荒物店「田中丸商店」として創業した同店は1933(昭和8)年に佐賀市内に「玉屋呉服店」を開き、老舗百貨店として地域の客にファッションや食の発信をしてきた。同店が長く行う催事企画を通じて、若い女性や家族連れにも楽しんでもらいたいと、昨年同展を初めて企画したところ好評だったことため、2回目の開催となった。
会場では、ゴルゴンゾーラのチーズケーキ「ファンドジェリ」やイタリア焼きぐりマローネ「メルカトレーディング」の実演、イタリアワイン、バッグや家具の販売など20ブランド(店)以上が出店している。
「佐賀からの人気のイタリアン」を初めて企画、ナポリピッツァ店「ピッツェリア ダ・ジーノ」(佐賀市神野東)とイタリア野菜を使った料理を出す「Kitchenあいちゃん農園」(吉野ヶ里町松隈)には同催事を企画した同店食品課課長の田中徹さんが直接出店を打診、同催事に初めて地元の店が並んだ。田中さんによると、「ダ・ジーノ」は通勤経路で見掛ける店のまき窯が以前から気になっていたといい、店を訪ねたことのある「あいちゃん農園」も機会を探っていたが、3月の佐賀市内でのイベントでイタリア野菜を使ったカレーが販売されていて、出店依頼を決めたという。
田中さんは「今回も初日から若い女性や家族連れの来場もあり手応えを感じる。佐賀の店の出店などお薦めも多く、今回のつながりを売場作りにもつなげたい。ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。
営業時間は10時~18時30分(最終日は17時まで)。6日まで。4日14時から「ラ・ベットラ ダ オチアイ」の落合務シェフのクッキング&トークショー、5日13時~と15時~、ワインセミナーも予定する。