佐賀市北部の古湯温泉ホテル「ONCRI(おんくり)」(佐賀市富士町古湯)で3月31日、「第6回ONCRI寄席」が開催された。
2014年から年1回、落語家・桂かい枝(かいし)さん、桂文鹿(ぶんろく)さんを招き、「ぬるま湯に漬かり時を忘れる、山峡の湯治リゾート」をコンセプトに、県内の食材を使った食事とのセットプランや宿泊プランも提供する。
文鹿さんは創作落語「おみくじ」と古典落語、かい枝さんは英語落語「美術館」と創作落語「見た目」を披露。事前予約した100人近くが来場し、温泉と笑いのコラボレーションを楽しんだ。
総支配人の柚木孝文さんは「この山峡の中にある温泉宿で何か皆さんに楽しんでもらえることができないかと思って始めたイベントが、6年間続けてこられたのはとてもうれしく、かい枝師匠と文鹿師匠には感謝の思いでいっぱい。当初はなかなかお客さまも集まらず、年を追うごとに多くの方々に来てもらえるようになり温泉と寄席を楽しんでもらえているではないか。今後も継続開催していきたい」と話す。
かい枝さんは「落語はテレビなどでも楽しめるが、来年は会場にきてライブ感を味わってほしい」、文鹿さんは「臨場感を出すために1回目より試行錯誤してきて、今年も開催できた。今後も温泉と落語の楽しさに触れてもらえれば」と話す。