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佐賀・富士町の女性グループが「ゆり粉」使った菓子商品化プロジェクト

佐賀市婦人林業協議会メンバー

佐賀市婦人林業協議会メンバー

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 佐賀市北部の富士町を拠点とする女性グループ「佐賀市婦人林業研究会」が現在、古湯温泉周辺に生息する「ウバユリ」から取った「ゆり粉」を使った「ゆり菓子」の商品化プロジェクトを進めている。

ゆり菓子「ゆり湯」

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 同会代表の古賀萬喜子さんによると、関東以西から九州にかけての山の淵や道路沿いに自生するユリ科の多年草「ウバユリ」は、7月から8月にかけて花を咲かせる。根をすりおろして水にさらして取り出したデンプン質の粉「ゆり粉」は、湯に溶いて飲むなどしていたほか、「ゆり粉」を材料に「ゆり菓子」を作り、温泉を訪れる湯治客に振る舞っていたが、精製に手間がかかるため「ゆり粉」を作る人は現在ほとんどいなくなったという。

 同会では2016年から、富士町周辺での「ゆり粉を採る」という独特の文化を絶やさず多くの人に「ゆり菓子」を届けようとメンバーによる研究を開始。「ゆり粉」の元となるウバユリの球根探しから収穫と「ゆり粉」作り、温泉街の菓子店の指導による「ゆり菓子」作りなど試行を重ね、昨年6月、初めて「ゆり菓子」の商品化にこぎ着け、テスト販売を行った。

 現在、「ゆり菓子」の本格販売を目指し、ウバユリの栽培や商品作り、お菓子用の木型作りに必要な資金を集めるため、3月26日からクラウドファンディングで支援者を呼び掛けている。4月2日現在、40人以上の支援者から当初目標の30万円を超える支援金が寄せられている。リターン品は、今回作る「ゆり粉」の生産量の兼ね合いから「ゆり菓子」120セット分を用意する。

 古賀さんは「初めてのクラウドファンディングでどうなるか不安だったが、早速多くの支援をもらえてうれしい。大学での成分分析では『ゆり粉』の栄養の高さも改めて分かり、富士町の食の良さの発信につなげたい」と意欲を見せる。

 クラウドファンディング支援締め切りは5月30日。

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