「大和ハウス佐賀ビル」(佐賀市成章町)が9月12日、産業環境管理協会が主催する「第1回エコプロアワード」で国土交通大臣賞を受賞した。
2月から再生可能エネルギーによる電力自給自足の実証実験を行っている同ビル。83.2キロワットの太陽光発電と75キロワットアワーのリチウムイオン蓄電池を組み合わせた電力自立システム、井水・太陽熱を利用したハイブリッド空調システムなどを導入する。同社によると、再生可能エネルギーによる電力自給自足オフィスは日本初だという。ビルで得られた成果は今後「大和ハウス工業」(大阪府)の他施設へ水平展開し、ショールームとしても活用、環境配慮型施設を広く提案していくという。
「エコプロアワード」は、環境負荷低減への配慮に優れた製品・サービスの開発や普及促進を目指して2004年に創設された「エコプロダクツ大賞」の評価範囲が、技術、ソリューション、人物などに拡大され、2018年にリニューアルされたもの。今回の受賞は、生活空間における環境負荷低減という重要な取り組みにチャレンジする姿勢と技術開発が評価されたという。
広報企画室の佐野快さんは「これを機に、将来に向けて佐賀に環境配慮型の建物を増やしていきたい」と話す。