佐賀駅バスセンター(佐賀市駅前中央1)宝くじ売り場前で1月31日、金運向上の恵比須像「よかよか恵比須」の遷座式が行われた。
恵比須像は一般的に神社の境内の中にあるが、佐賀では家内安全や商売繁盛などを祈って個人宅の軒先や店先などに置かれているのが特徴。まちおこしを目的とし恵比須像のガイドやイベントなどを手掛ける団体「恵比須DEまちづくりネットワーク」によると、佐賀市内に830体以上あり、その数は日本一だという。
そのうちの一つ、佐賀駅南口前の宝くじ売り場前に鎮座していた高さ32センチメートルの恵比須像は、佐賀弁で「良い」を意味する「よか」を繰り返した「よかよか恵比須」の愛称で親しまれてきた。恵比須像の世話人を務め、代々宝くじ売り場を運営している「エスエヌシー佐賀支店」支店長の山口茂さんによると、山口さんの先々代が金運向上のご利益をいただきたいと2008年に建立して以来、宝くじを購入した人が恵比須像をなでて大当たりのご利益を願っているといい、宝くじ売り場ではこれまで1億円以上の高額当選が8本出ているという。
宝くじ売り場が1月4日、佐賀駅南口から佐賀駅バスセンター内へ移転したことに伴い、恵比須像も移動。「バレンタインジャンボ宝くじ」の販売初日に合わせて1月31日に遷座式を行った。移転後の宝くじ売り場のすぐ前に置かれることになった「よかよか恵比須」に酒、米、タイなどの縁起物が供えられ、竜造寺(りゅうぞうじ)八幡宮の江頭廣宣(えとうひろのぶ)宮司により祝詞が奏上された。駆け付けた関係者らは玉串を捧げ、今後一層のご利益を願った。付近を通りがかる人が足を止めその様子を見守る姿もあった。
団体代表の村井禮仁(れいじ)さんは「『よかよか恵比須』は佐賀で一番の金運向上のパワースポットだと思っている。遷座をきっかけにより多くの人に会いに来てもらえたらうれしい。恵比須さまの力で佐賀に宝くじの億万長者がたくさん出てくれたら」と期待を込める。