佐賀市の「おへそこども園」(佐賀市水ヶ江1)に7月、佐賀大学農学部4年の有松知晃さんが設置した「アクアリウム」が見ごろを迎えた。
「生き物や自然の魅力を伝えたい」と話す有松さんはこれまで、同大学で「Green-Nexus(グリーンネクサス)」という団体を立ち上げ、クリークの生態系調査や水そう展示活動をしてきた。有松さんの地域に根付いた活動を知った「おへそ保育園」は今年4月の同園の新築にあわせ水槽の設置を依頼した。
設計段階から組み込んだという3つの水槽には、枝とコケと水草でそれぞれ森の中、川の中をイメージし、グッピーなどの熱帯魚のほか、アロアナも泳ぐ。有松さんによると、4月の開園に合わせて水草を育て始めたという。
有松さんは「子どもたちが触れる水槽のメンテナンスは大変だが、きれいになったアクアリウムを楽しそうに見つめる子どもを見るのがうれしく、また頑張ろうと思う。これをきっかけに『街の水槽屋』を目指して公共施設や学校、病院の待合室など多くの人が集まる場所にアクアリウムを設置し、自然に親しむきっかけをつくりたい」と意気込む。