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佐賀県酒造組合が「飲み比べチャート」発行 県内26蔵の酒を「消費者目線」で一覧に

佐賀酒アンバサダーの庄島瑞恵さん(左)・平尾茂さん(右)

佐賀酒アンバサダーの庄島瑞恵さん(左)・平尾茂さん(右)

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 佐賀県酒造組合(佐賀市駅南本町、TEL 0952-24-3202)が6月、佐賀県内26酒蔵66種類の日本酒を比較した「さが酒飲み比べチャート」を発行した。

さが酒飲み比べチャート

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 佐賀県酒造組合の古川裕紀さんによると「日本酒の味を表す際に用いられる『日本酒度』や『酸度』では味を想像しにくい」と、「一般の消費者が飲み比べて感じたことをそのまま反映したような一覧があったら分かりやすいのではないか」との発想で企画、A4サイズ両面にまとめたチャートを完成させた。

 チャートは縦軸と横軸が交差した座標で、「純米酒」「純米吟醸」「上撰」の3項目がある。横軸は、「純米酒」が「骨太・優しい」、「純米吟醸」が「味をたのしむ・香りをたのしむ」、「上撰」が「力強いコク・なめらか」。縦軸は3項目共通で「味わいしっかり・味わいスッキリ」。

 飲み比べは、同組合から任命されている「佐賀酒アンバサダー」の平尾茂さん・庄島瑞恵さんが担当。酒の種類が分からないようにグラスに注いだ状態でテイスティングし、2人の主観に基づいて66種類の酒を座標上に配置したという。庄島さんは「いろいろな酒を続けて飲んでいるとさすがにだんだん舌がまひしてきて、2日間に分けて行った。大変だったが初めて飲む酒もあり楽しかった。県内全ての蔵の酒を味わうという貴重な体験ができた」と振り返る。

 平尾さんは「数値による評価ではなく個人の味覚を基にした一覧の制作は初めての試み。ぜひ多くの人に見てもらい、自分が普段から飲んでいる酒を起点に新たなお気に入りを見つけたり、このチャートを『肴』に酒を飲みながら『ああでもない、こうでもない』と議論したりと、思い思いに使ってほしい。佐賀酒の楽しみ方を広げるきっかけにしてもらえたら」と話す。

 佐賀県内外の約270の飲食店、約70の酒販店で約1万部配布する。

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