無人対応ホテル「KANSEI null（カンセイ ヌル）佐賀」（佐賀市唐人）が12月20日、佐賀中心街にオープンする。

　宿泊施設の開発や事業再生、運営を手がけるスタートアップ「オルカ」（東京都渋谷区）が、40年以上営業したビジネスホテル「一条」を引き継ぎ、改装。同社のホテルブランド「KANSEI」としては、「京都八条」に続く2棟目のホテルとして開業する。

　客室は計18室。シングルルーム＝7室、ダブルルーム＝6室、ツインルーム＝4室に加え、「一条」の経営者が住居として使っていた最上階の4階をスイートルームに改装。「1960年代のヨーロッパ」をイメージし、「一条」のレンガ造りの外観やステンドグラス、一部のアンティーク家具や絵画などを残した。建物上部に以前「一条」の看板が掲げてあった場所には時計台を設ける予定で、来年1月末に完成予定。

　同社の西島紗織さんは「KANSEIは五感をテーマにしたホテルブランドで、新たなホテルの雰囲気を『視覚』で感じてもらえるよう工夫した。旅行先として佐賀に滞在する人はもちろん、日々の生活の中で地域の人にも使ってもらえるようなホテルを目指したい」と話す。

　宿泊料金は、シングルルーム＝6,000円～、ダブルルーム＝7,000円～、ツインルーム＝8,000円～、スイートルーム＝1万8,000円～。