チャリティーライブ「HOME」が8月3日、佐賀市街なか交流広場「656(むつごろう)広場」(佐賀市呉服元町)で開催される。
佐賀市出身のアーティスト、千綿偉功さんが発起人となり2008(平成20)年に始まった同イベント。仕事で佐賀に帰って来る度に地元の街が寂しくなっていくのを感じたという千綿さんは、「佐賀でも多くの人が集まり、人と街を元気にすることに取り組みたい」と地元での里帰りライブを企画。佐賀出身のアーティストに出演を呼びかけ、同年8月、佐嘉神社(松原2)の特設ステージで1回目のライブを開いた。
イベントの趣旨に賛同した音楽仲間が舞台装飾や演出、ポスターやチラシ、ホームページ作りなどを手弁当で協力。手応えを感じた千綿さんら運営メンバーはライブの継続を決め、翌年以降、「656広場」に会場を移し、コロナ禍前の2019年まで12回開いてきた。
今年で5年ぶりとなる同ライブ。千綿さんは「コロナ禍を経て、昨年は多くのイベントが再開したが、出演者やスタッフはもちろん、地元の多くの店舗や企業の協力で成り立つこのライブに協力や協賛のお願いすることがまだ厳しいと再開できなかった。しかし、みんなで手作りしてきたこのイベントを尻切れトンボのように終わらせてしまうわけにはいかないと思い、出演ミュージシャンとも気持ちを合わせ、再開を決めた」と振り返る。
13回目となる今回は、千綿さんのほか、田中拡邦(MAMALAID RAG)さん、ケイタク、野副一喜さん、マエダケンタロウさん、江頭勇哉さん、溝上純一さん、徳久望さん、武下詩菜さん、ACEが出演する。会場では、1回目から続ける「世界の子どもにワクチンを日本委員会」への募金と、「佐賀善意銀行」を通じた被災地復興支援への募金を呼びかける。
千綿さんは「『今年はやらないのか』という声を多くもらい、みんなが『帰れる場所』が求められていることを感じた。私たちの生活の中に音楽があり、その音楽が街中で響くことで、改めて皆さんを笑顔にしたい」と意欲を見せる。
開催時間は12時~20時。観覧無料。