佐賀商業高校(佐賀市神野東4)3年生の生徒が7月10日、セブン-イレブン・ジャパン(東京都千代田区)による出張授業の一環で、佐賀市内の「セブン-イレブン」店頭に設置されているペットボトル回収機を体験した。
佐賀商業高校で行われたセブン-イレブン・ジャパンによる出張授業の様子
同社は、2017(平成29)年からセブン-イレブン店頭にペットボトル回収機の設置を始め、現在37都道府県に約4000台を設置している。回収したペットボトルを資源として活用し、ペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」といわれる循環型リサイクルを展開。電子マネー「nanaco(ナナコ)」と連携し、投入されたペットボトルの本数に応じたポイント付与サービスも行っている。同社によると、今年2月までの1年間で、セブン-イレブン店舗で約1億5000万本のペットボトル(3890トン)を回収したという。
佐賀県内の設置は2022年8月、佐賀市が同社と「地域資源循環に関わる連携協定」を締結し、市内のセブン‐イレブン55店舗に回収機を設置。市内の店舗で回収したペットボトルはリサイクル事業者「佐賀衛研」(鍋島町)が収集し、「協栄J&T環境」(三重県津市)が再原料化。飲料メーカーが再生ペットボトルを製造し、再度、店舗でペットボトルのドリンクを販売する。佐賀市は広報活動や分別回収に関する広報活動を担い、これまでに市内の中学校が回収を呼びかけるポスターを作成し、回収機に掲示するなどの取り組みを行った。県内店舗の設置は現在、佐賀市内のみ。
出張授業が行われた当日、同社佐賀東地区ディトリクトマネジャーの長野謙一さんが同校グローバルビジネス課3年生40人に、ペットボトル回収や食品ロスなどSDGsの取り組みを紹介した後、生徒代表4人が近くの佐賀商業高校前店に移動し、回収機にペットボトルを投入するなどを体験した。体験した高校生からは「部室に飲み終わったペットボトルを大量に持ってきて投入したことがあるが、改めて勉強になった」などの声が聞かれた。