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佐賀で熱気球の「引退式」 ポーランドから輸入の「奇抜なデザイン」に別れを惜しむ

熱気球「ジキル&ハイド」号(右)、「CURIOSITY(キュリオシティ)」号(左)とバルーンクラブ「スカイファン」メンバー

熱気球「ジキル&ハイド」号(右)、「CURIOSITY(キュリオシティ)」号(左)とバルーンクラブ「スカイファン」メンバー

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 佐賀市の嘉瀬川河川敷で9月25日、熱気球「ジキル&ハイド」号の引退式が行われた。

「ジキル&ハイド」号と於保直隆さん、ゴルニー・ピオツさん(2008年撮影)

 佐賀市在住でバルーンクラブ「スカイファン」の代表の於保直隆さんが参加した2006年の「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」で、ポーランドから参加したゴルニー・ピオツさんとの交流がきっかけで購入したという同気球。

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 2007年、ゴルニーさんからの招待で参加したフランスの熱気球大会「ロレーヌ・モンディアル・エール・バロン」で於保さんは日本とは比べられないほどの気球の多さに感動したという。当時、気球の更新を考えていた於保さんはゴルニーさんに「中古気球を探したい」と伝えたところ、気球仲介業を営む知人を通じて同気球の紹介を受けたという。

 1998年にドイツ・ブレーメンで公演されたミュージカルのプロモーションのために作られたという同気球。「ジキル」と「ハイド」の顔やプロモーション用の電話番号などが大きくプリントされた気球を見た於保さんは「肖像権の問題はないのか」と尋ねたという。問題ないことを確認の上で「奇抜な」デザインに引かれた於保さんは購入を決め、於保さんにとって初めてという日本への輸入や国内での気球機体登録など苦労しながらの手続きを経て、2008年11月15日、佐賀での「初フライト」を果たした。

 同気球は2009年から3年間、「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」にも出場、ポーラントでの約100時間に加え、日本では約150時間フライトした。同クラブに新気球「CURIOSITY(キュリオシティ)」号がデビューした後はフライト活動からは退き、ロープをつないだ搭乗体験用としてきたが、来月予定の次回機体更新を見送り、この9月に引退させることを決めた。

 当日は、同クラブのメンバー11人が集まり、「ジキル&ハイド」号と「キュリオシティ」号を同時に立ち上げ、2機の気球を前に記念撮影を行い、於保さんからメンバーへ同気球のいきさつを話し、購入や気球の維持に関わったメンバーへ感謝の気持ちを伝えた。

 於保さんは「気球活動の中でも特に思い入れの深い気球の引退は名残惜しい。メンバーからの提案で2機を一緒に写真を撮るだけの予定が、『ジキル&ハイド』号の18年の歴史や感謝を伝える『引退式』ができてよかった」と話す。

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