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佐賀のノリ加工店が宮城の店と交流7年 震災経て共同開発商品でノリの味磨き合う

(左から)「有明の風」東島典子さん、東島吉孝さん、東島香代子さん

(左から)「有明の風」東島典子さん、東島吉孝さん、東島香代子さん

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 佐賀市のノリ加工直売店「有明の風」(佐賀市西与賀町相応津)と宮城県東松島市の「のり工房矢本」との「ノリ交流」が始まり7年がたち、東日本大震災支援として開発したノリの商品数を増やしている。

「のり工房矢本」の支援を兼ねて開発した「黒こしょう塩のり」「梅塩のり」「めんたい塩のり」など

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 ノリ養殖を営む東島吉孝さん、典子さん夫妻が「初摘み塩のり」などを販売する同店の加工機械や技術を学ぼうと2009年、宮城県東松島市の津田清美さんがノリ工房を開く前の見学に訪れたことをきっかけに情報交換が始まった両店。

 2011年3月の東日本大震災で津田さんの工房や作業船が全て流され、その後12月に新たな加工機械を購入し工房を再開したが、宮城のノリ生産が落ち込んでいたことから、東島さんが養殖したノリを安く卸し加工に使ってもらったり、東嶋さんが販売する商品の加工を依頼したりするなど、津田さんの「ノリ加工」の復興を支援した。

 2012年5月には佐賀産のノリに宮城県塩釜の藻塩を合わせ、黒こしょうの香りをつけた「黒こしょう塩のり」を発売。売り上げの一部を支援金とした。続く「梅塩のり」の発売後には両工房のコラボ商品として、「めんたい 塩のり」「塩のり コラーゲン」を開発し、支援を超えて両店がノリ加工を磨き合う。

 東島吉考さんは「『初摘みノリを味わってもらいたい』との思いから津田さんとつながり、震災をバネに新たなノリ加工品を生み出す大事な仲間になった。引き続き支援しながら、お互いのお客さまに質の高いノリを届け続けたい」と話す。

 営業時間は10時~18時(土曜は16時まで)。日曜・祝日定休。商品は同店のほか、「さがレトロ舘」など市内店舗やインターネットでも販売する。

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