無人対応ホテル「Hotel fah(ホテル ファー)」(佐賀市駅前中央2)が9月1日、佐賀駅北・サンライズストリート沿いにオープンした。
佐賀市内で男性専用ヘアサロン5店舗を展開する「Mens Hair SPICE(メンズ・ヘア・スパイス)」(高木瀬西2)が開いたホテルで、同社が2019年12月から営業する「ROUGH CAFE DINING BAR(ラフ・カフェ・ダイニング・バー)」の2階にオープンした。社長の野田裕樹さんによると、今年10月に佐賀県内で開催される「国民スポーツ大会(国スポ)・全国障害者スポーツ大会」を見据え、メイン会場となる「SAGAサンライズパーク」(日の出2)への動線となるサンライズストリートの「にぎわいの先駆け」を目指し、当初、1階のカフェオープン後、2階にドミトリーとコミュニティースペースを設けたゲストハウスの開設を計画していたという。しかし、カフェオープン後のコロナ禍で宿泊需要が見通せなくなったため、当初計画を断念。非接触型の無人対応ホテルに計画を転換し、カフェ開業から5年越しでオープンにこぎ着けた。
客室は、4人部屋=4室、2人部屋=2室。ホテル内は、美容室やカフェでも採用するグレーでまとめ、客室内の家具や備品などは、福岡でヨーロッパアンティーク家具店「krank(クランク)」と洋服・雑貨店「marcello(マルチェロ)」を経営する藤井健一郎さんが手がけた。スタッフを介さず、タブレット端末を使ってチェックインし、発行された暗証番号で客室に入室するスタイルを採用する。
野田さんは「無人対応にしたことで稼働率が低くても長く運営ができるホテルに仕上げたが、オープン直後から、10月の国スポ、11月のバルーンフェスタと、既に多くの予約をもらっている。今後、1階のカフェや佐賀駅『サガハツ』で運営する立ち飲み居酒屋『ノースタンド』と連動したプランの提供も考えたい」と話す。
宿泊料金は1泊1人7,000円~。