JR佐賀駅以西の長崎本線・佐世保線で10月3日、JR九州のICカード乗車券「SUGOCA（スゴカ）」のサービス提供が始まる。

「唐津・長崎・佐世保方面はICカードがご利用になれません」との掲示があるJR佐賀駅改札

　SUGOCAは2009（平成21）年3月に導入されたJR九州のIC乗車券で、交通系ICカード全国相互利用サービスに対応しており、JR東日本の「Suica（スイカ）」などでも利用可能。佐賀駅を含む上り方面の長崎本線では導入当初の2009年3月から利用可能だったが、下り方面のエリアでは利用ができなったことから、佐賀駅の改札では「唐津・長崎・佐世保方面はICカードがご利用になれません」の貼り紙などが掲示されていた。

　佐賀県内や長崎県内の未導入エリアへの導入を進めるため、JR九州と佐賀県・長崎県は包括的連携協定を結び、2022年8月、設置費用の一部を両県が負担する方式で、「長崎本線の鍋島駅から江北駅、佐世保線全駅、大村線のハウステンボス駅の合計19駅に2024年度、SUGOCAを導入する」と発表していた。改めて3者は9月4日、10月3日からの導入を発表した。

　今回の導入で、鹿児島本線の門司港駅（福岡県北九州市）や八代駅（熊本県）、山陽本線の下関駅（山口県）、日豊本線の幸崎駅（大分市）から佐賀駅以西にSUGOCAで乗り通すことが可能になるほか、「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」期間中のみ営業する臨時駅・バルーンさが駅でもSUGOCA利用が可能になる。ただし、長崎エリア（大村線・竹松駅～長崎本線・長崎駅）にまたがってSUGOCAを利用できないほか、久保田駅から唐津線方面への利用もできない。