Q&Aサイト「OK WAVE」を運営する「オウケイウェイヴ」（東京都渋谷区）が6月14日、佐賀市内に健康・医療データ情報を提供する子会社「OKEIOS（オケイオス）」（佐賀市川原町）を設立した。

「OKWAVE」に寄せられるQ&A

　Q&Aサイト「OK WAVE」に集まる健康相談データと医療現場の診断ビッグデータを生かし、予防医療への貢献を図ろうと2014年から佐賀大学（佐賀市鍋島5）と共同研究を行ってきた同社。

　同社によると、医療と健康の「質問」「回答」データと、同社のAI（人工知能技術）「KONAN（コナン）」を使ったサイト利用者の行動データや外部データなどを組み合わせたことで、従来よりも質の高い健康データベースになったという。

　新会社では、9月に開設予定の問診Q&Aサービスを提供する医療健康ポータルサイトや、関連する医療アプリケーションを通じ、これまで「病気かも」と思いながらも病院に行くほどではないと捉えていた人に「安心感」を与え、さらに予防医療につなげるサービスを提供する方針という。

　「オケイオス」社長の中村享有希さんは「医療データを生かした患者支援サービスが少ないと感じていた。当社はこれまでに得られた知見を活用して一人一人に最良の医療情報を提供できると考えている。収益事業として役立てられるようなサービス提供に向けて準備を進めたい」と話す。