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「知って、肝炎プロジェクト」は2012年より、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性をわかりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎に対する正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動しています。
2024年11月9日(土)に佐賀県小城市にて行われた「ロコフェス2024」に、「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーターの瀬川 瑛子氏が出演し、「知って、肝炎 啓発ステージ」と小城市訪問を実施しました!
医療法人ロコメディカル 江口病院で初開催となる「ロコフェス2024」は、ステージイベントの他にマーケットやキッチンカーが出店しており、血圧測定や体組成計測定を受けることができる「健康チェック」コーナーや、小学生・中学生を対象に、病院のお仕事を体験することができる「Kids 職業体験」コーナーなどが設けられ、子どもも大人も楽しめるイベントが盛りだくさんとなっていました。
■佐賀県は4年前まで肝がんの死亡率が全国ワースト1位。その順位を脱却した方法とは?
トークイベントでは瀬川 瑛子氏の他に、江里口小城市長と、江口病院の江口ゆういちろう先生が登壇し、3名で肝炎のクロストークが行われました。4年前まで佐賀県は肝がんの死亡率が全国ワースト1位でしたが、その状況を何とか打開しようと立ち上がったのが、江口先生をはじめとする佐賀大学の肝疾患センターの皆さんです。江口先生はその当時のことを振り返り、「2012年に佐賀大学の肝疾患センターで佐賀県の肝がんを減らそうというプロジェクトを立ち上げ、私はそこで責任者を務めていました。佐賀県と厚生労働省の「知って、肝炎プロジェクト」は、その当時から連携しています。CMを始め様々な啓発を行い、市と町の皆さんの協力を得て肝臓病の恐ろしさを住民の方に知っていただき、多くの方に検査を受けていただきました。当時は日本でもっとも多くの方に肝炎ウイルス検査を受けていただき、検査が進んだ県となりました。検査のおかげで肝臓病が早期に見つかり、そして多くの方が完治し、佐賀県は肝がんの死亡率が全国ワースト1位ではなくなりました。今はワースト10位以内にも入っていない状況です」と話し、肝炎ウイルス検査を受けることの重要性と、市や町全体が協力していくことの大切さを伝えました。その話を受けて瀬川氏は、「医療関係者と町の皆さんが力を合わせて一丸となって取り組まれていて、それは本当にすばらしいことだと思います。私も肝炎ウイルス検査は受けましたが、皆さんにもまだまだ元気なうちに予防の一環としても肝炎ウイルス検査を受けに行っていただき、自分の体の状態を知っていただきたいです」と述べました。肝炎ウイルス検査で早期に発見をして治療をすれば助かる命がたくさんあること、病院や市、町が協力をして県全体で取り組むことの大切さを、佐賀県は先導に立って示してくれました。
■現在のB型肝炎、C型肝炎の治療法とは?
一昔前まで治療が大変だったと言われているB型肝炎、C型肝炎ですが、医療が進んだ現在において、どのような治療法になるのか質問を受けた江口先生は、「今までは治らない病気で肝硬変、肝がんになる方が多かったですが、もうこの10年くらいで医療は大きな進歩をとげています。B型肝炎は1粒の薬を1日1回飲むだけでウイルスをはかれないくらい抑えることができ、B型肝炎で亡くなる方が本当に減りました。C型肝炎も1日1~3粒の薬を2、3か月飲むことでほぼ100%の方がウイルスを体から消せる時代になっています。飲み薬そのものは400万円~500万円しますが、国と県の助成制度によって実際に患者さんが支払うお金は月1万円~2万円ですみます。医療費の助成制度があり、それが2、3か月で終わることを考えると、治療しない手はないと思っています」とわかりやすく説明し、広く周知しました。
■小城市長「小城市ではもし陽性になった場合、市の保健師がご自宅に行って医療機関や今後の治療法について対面で話し、安心していただけるような環境を整えています」
佐賀県では今もなお肝炎対策の取り組みが各市町村で行われていますが、小城市長は小城市における取り組みについて、「まずは肝炎ウイルス検査を受けていただきたいという思いが第一にあり、集団検診や医療機関、健診センターなどで検査を実施しています。またもし陽性になった場合、保健師がご自宅に行き今後の治療法について対面で話し、安心していただけるような環境を整えています」と紹介しました。また、最近の肝炎の傾向について江口先生から、「最近はB型、C型肝炎で亡くなる方は急激に減ってきています。一方で、食べ過ぎやお酒の飲み過ぎなど生活習慣の乱れによる脂肪肝が大変増えています。それらが原因で肝硬変、肝がんになっている方が急激に増えているので、国や世界から大きな問題として注目をあびています」と現状が伝えられました。
最後に肝臓の正しい知識を広める活動をしているマスコットキャラクターの「肝美ちゃん」が登場し、観客の皆さんと写真撮影を行いました。「肝美ちゃん」は肝臓を笑顔で元気にしていこうと活動をしており、佐賀県ではこの日が初めての登場となります。フォトセッションが終わるとそのまま瀬川氏はひとりひとりのところに足を運び、「健康には一緒に気をつけていきましょうね」と呼びかけていきました。観客の中には患者の皆様もいて、ひとりひとりに合わせた声掛けをしていきました。そこには人のことを思いやって話しかける瀬川氏と、その思いに心が動かされどんどん良い表情になっている皆さんの姿があって、とてもすばらしい光景が広がっていました。
■瀬川氏「患者様やご家族の方にこんなにほっとする場所を理事長自ら提供していることに感動を受けました」
江口病院の院内見学では、病院の様々なところを見学しました。通路やエレベーターにはアートがたくさんあり、観葉植物もたくさん置いてあります。それについて江口先生は、「病院らしくない、気づいたら病院だった、ついでに見てもらおうというコンセプトで病院を作っています。アートで元気になっていこうと病院を盛り上げています」と話しました。続けて瀬川氏は、「江口病院は、ほっとするような優しさと、少しでも外にでたり院内を歩きたくなるような気持ちになるそんなすてきな空間でした。患者様やご家族の方にこんなにほっとする場所を理事長自ら提供していることに感動を受けました」と、江口病院で感じたこと、感動した思いを伝えました。
■小城市訪問で瀬川氏が伝えた思い。「私の母と姉は肝炎ウイルスのキャリアだったこともあり、肝炎はとても他人事とは思えません。早期発見、早期治療のためにも肝炎ウイルス検査を受けてほしいです」
トークイベント終了後は場所を変え、瀬川氏、小城市長、江口先生の3名で小城市訪問が行われました。それぞれが一言ずつ挨拶を終えたあと、瀬川氏からどうしてもこれだけは皆さんに伝えておきたいという話がありました。それは、「私の母と姉は肝炎ウイルスのキャリアだったこともあり、肝炎はとても他人事とは思えません。早期発見、早期治療のためにも肝炎ウイルス検査を受けてほしいです。ぜひご家族にも勧めてください」というお言葉でした。実体験をもとに話す話はとても説得力があり、同時に瀬川氏の思いがとても伝わってきます。ひとりでも多くの方に肝炎ウイルス検査を受けていただけるように、これからも私たち「知って、肝炎プロジェクト」は、大使、スペシャルサポーターの皆さんとともに発信し続けたいと思います。
■開催概要
催事名 :「ロコフェス2024」×「知って、肝炎 啓発ステージ」、小城市訪問
日時 :2024年11月9日(土)
開催場所 :医療法人ロコメディカル 江口病院(佐賀県小城市三日月町金田1178番地1)
出席者 :「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーター 瀬川 瑛子 氏
小城市長 江里口 秀次 氏
医療法人ロコメディカル 江口病院 理事長 江口ゆういちろう 氏