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佐賀の薬局運営の高齢者向け複合施設が特別賞 コンビニ健診で受診率向上にも貢献

高齢者向け複合施設「そいよかね」内のコンビニとドラッグストア一体店舗「ローソンミズ木原店」

高齢者向け複合施設「そいよかね」内のコンビニとドラッグストア一体店舗「ローソンミズ木原店」

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 佐賀市北川副地区で高齢者向け複合施設「そいよかね」を運営するミズ(佐賀市水ヶ江1)が、「第3回ヘルスケア産業づくり貢献大賞」(九州ヘルスケア産業推進協議会主催)で特別賞を受賞した。

「第3回ヘルスケア産業づくり貢献大賞」で特別賞を受賞した同社

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 佐賀県内を中心に調剤薬局「溝上薬局」を展開する同社が、高齢者を地域全体で支えていく「地域包括ケアシステム」の構築を見据え、「それいいね」を意味する佐賀ことばから名付け2014年6月に開いた同施設。内科・歯科・産婦人科・脳神経外科の4院のクリニックモール、住宅型有料老人ホーム、菓子店に加え、コンビニチェーン「ローソン」と提携し、調剤薬局、漢方相談、カウンセリング化粧品や介護用品を揃えたコンビニ併設店舗「ローソンミズ」を初めて開いた。

 これら高齢者向け施設をそろえた特性を生かし、佐賀市北川副地区住民を対象にした「健康マージャン教室」「トリム体操教室」「カフェサロン」や「うたごえ喫茶」など定期的に開く。さらに2014年7月、同社とローソン、佐賀市、協会けんぽ佐賀支部で「健康づくり推進に向けた事業連携に関する協定」を結び、翌8月、同施設のコンビニ店舗での特定健診を初めて実施した。複合施設を活用し、これまで5回実施してきた健診では受診のスムーズさなどが好評だったとのことで、同施設がある佐賀市北川副地区の健診受診率が向上しているという。

 同社調剤本部連携・企画・開発営業担当部長の入部恭一さんは「創業以来、健康で丈夫な体づくりに役立ちたいという思いと時代の変化に合わせて、医療・食・住・薬・介護・育児を組み合わせた新業態に評価いただいたことはうれしいが、まだこれからの取り組み。当社店舗や人的資源、地域貢献活動経験を生かし、地域の健康づくりにこれからも貢献していきたい」と話す。

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