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佐賀大生3人が呼び掛け「Gオーケストラ」結成 初の演奏会で「巨人」披露

G.マーラーの交響曲第1番「巨人」を演奏するGオーケストラ第1回演奏会のフライヤー

G.マーラーの交響曲第1番「巨人」を演奏するGオーケストラ第1回演奏会のフライヤー

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 佐賀市文化会館(佐賀市日の出1)大ホールで3月3日、佐賀大学の学生が企画した学生オーケストラ「Gオーケストラ」が第1回演奏会を開催する。

「G」の文字に学生の思いが詰まった「Gオーケストラ」第1回演奏会のフライヤー

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 学生、学校のG、グッド、グレート、グローリーのG、後期ロマン派の巨匠グスタフ・マーラーのG――さまざまな思いを込め「G」を冠したGオーケストラの構想が3人の佐大生の中に生まれたのは昨年10月のこと。

 その一人で、現在、文化教育学部4年の山口裕貴さんは長崎市出身。バイオリンをたしなみ、家族の影響もあってオーケストラという演奏形態に慣れ親しんできた山口さんは大学入学を機に佐賀に来た時、佐賀の人々のオーケストラへの関心の低さに驚いたという。

 学業の傍ら同大管弦楽団のバイオリン奏者として大学生活を送るうち、音楽への関心が低いわけではなく、オーケストラが身近な存在ではないからでは、と感じるようになった山口さんは、同じ考えを持った山口紘典さん、宮崎涼平さんと協力し、オーケストラの魅力あふれる大曲、マーラーの交響曲第1番「巨人」の演奏会を計画。3人が通う佐賀大学をはじめ、オーケストラの部活動やサークルのある福岡、熊本など主に北部九州の大学に声を掛け、これまでにおよそ60人の奏者を集めた。

 「楽器がうまくなくてもいい。とにかくマーラーをやりたい、大曲に挑戦したいという意欲のある人たちと一緒に音楽をつくり上げて、佐賀の人たち、特に子どもたちに聴いてもらいたい。そして、佐賀でオーケストラをしたいという子どもたちを増やしたい」と意気込みを見せる。

 演奏会当日は「巨人」のほか、シェイクスピアの傑作を元に作曲され、壮麗かつ甘美な旋律で人気のチャイコフスキーの名曲、幻想序曲「ロメオとジュリエット」を演奏する。指揮は佐賀大学の今井治人教授。

 19時開演。入場は無料だが、当日、整理券を配布する。

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