佐賀県多久市納所の「ビワノミサイダー」をPRする非公認キャラクター「納所ビワ代」が3月21日、今年初めて公での活動を行った。
「ビワノミサイダー」は、佐賀県多久市納所里づくり委員会が地元の特産品「納所ビワ」の果汁を使って作ったサイダー。同品をPRしたいと勝手に立ち上げた非公認キャラクター「納所ビワ代」は多久市役所総合政策課職員、吉永早苗さんが扮(ふん)している。
まちづくりや市の特産品に関わる同課の吉永さんは、多久市を楽しくPRし、地域と新たなつながりがつくれないかと2014年10月、同市桐岡地区で栽培する「桐岡なす」を古ダンボールでかたどった非公認キャラ「桐岡なすヱ」として静かにデビュー。その後の「ビワノミサイダー」の発売に合わせ、同じく古ダンボールでビワの実をかたどった非公認キャラ「納所ビワ代」を勝手にデビューさせた。それぞれ生産や販売の時期に、市内のイベントなどで業務を超えてPR活動している。今年は1月の大雪で納所ビワの収量が少なくなることが見込まれるが、これまでの「ビワノミサイダー」の販売は順調とのこと。
3月21日に小城市内で行われた「佐賀県地域づくりフェスティバル」では、多久市の横尾俊彦市長と共に「ビワノミサイダー」のPRを行った。手作り感あるキャラに反して、市長の横で無表情を演じる「ビワ代」は来場者から「シュールさがいい」と好評。横尾市長も「非公認であることを公認している」とコメントする。
「ビワ代」に扮してきた吉永さんは4月から総合政策課から別の部署への異動が決まったが、「これからも非公認を生かして楽しみながら活動したい」と緩やかに話す。