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佐賀大学学生が中心街で自転車点検 市民に日頃の手入れ呼び掛ける

自転車の不良箇所をカルテにチェックする「チャリさがさいせい」メンバー

自転車の不良箇所をカルテにチェックする「チャリさがさいせい」メンバー

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 佐賀市中心街の「656(むつごろう)広場」(佐賀市呉服元町2)で5月3日、佐賀大学の環境団体「チャリさがさいせい」が自転車の無料点検会を行った。

同団体の先輩が後輩に自転車整備技術を指導する

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 佐賀大学で毎年600台以上処分されていたという放置自転車を何とかしようと2009年、佐賀市と佐賀大学が共同で環境についての学習と実践を行う「佐賀環境フォーラム」に参加する学生が立ち上げた同団体。大学から放置自転車を引き取り、修理し、学生や市民に販売するほか、地域おこしのためにレンタサイクルとしての活用、大学卒業時の不要自転車の引き取り活動も行う。2012年には全国大学生環境活動コンテスト「ecocon(エココン)」でグランプリ環境大臣賞を受賞した。

 無料点検会を始めたきっかけは、自転車を定期的にメンテナンスすることによって故障を防ぎ、買い替えや放置を減らすことを訴えたいと考えたことから。当初は大学内で行っていたが、2015年からは市民に活動を知ってもらいたいとまちづくりNPO「ユマニテさが」の協力を得てゴールデンウイーク期間に開くようになった。

 当日は、同団体から新入生メンバー2人を含む合計15人が参加。3時間で8台の自転車が持ち込まれ点検を受けた。メンバーは、自転車点検用のカルテを見ながら、手分けして不良箇所がないかを確認。軽微であれば、修理を担当する「整備局」のメンバーが対応、すぐに対処できないものは、近くの自転車店で修理するよう持ち主に促した。

 代表の矢野菜摘さんは「普段当たり前に乗っている自転車でも、点検してみると思った以上に修理が必要な自転車が多かった。佐賀では自転車移動する人が多いので、日頃からの手入れを呼び掛けたい」と話す。

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