4月に開園する認定こども園「あしかりこども園」(小城市芦刈町三王崎)が3月14日、ステンドグラス工房「グラスパレット」(佐賀市柳町)が制作したステンドグラス室内灯を導入した。
社会福祉法人「芦刈福祉会」が1984(昭和59)年から運営する芦刈保育園は、小城市の「公立保育園・幼稚園の再編計画」に基づき、市立芦刈幼稚園と統合、民営化し、同法人が運営する認定こども園「あしかりこども園」として4月1日に開園する。
現在の保育園隣に建設中の新園舎にステンドグラス室内灯を設置したきっかけは、昨年3月の「佐賀城下ひなまつり」で園職員が散策中に、柳町地区にある大正時代からの建物「旧久富家」に入居するステンドグラス工房を訪ねたことから。2015年2月に工房を開いた西村尚子さんが制作するステンドグラスに引かれた職員が新園舎への設置を提案したという。
西村さんは約9カ月かけて「椿と青虫」「コスモスと蛾(ガ)」「アサガオとアリ」「マーガレットとチョウ」「赤トンボと夕日」「チューリップとハチドリ」「バラとハチ」「ポピーと蟻(アリ)」の8個のステンドグラス室内灯を制作、新園舎の廊下に納品、設置した。
西村さんは「無事納品できてよかった。この数のステンドグラスの制作は初めてで、制作中のガラスが割れる夢を何度も見るくらい緊張の仕事だった。同じ花びらや葉っぱも少しずつガラスの色を使い分けるなど工夫して製作した。ガラスに描いた花や虫を子どもたちに楽しんでほしい」と話す。
園長の南里ひろ子さんは「夕方のお迎え時間帯にちょっと暗くなる園舎内を照らしてくれると思う。私たち職員や園舎を訪れる父兄もステンドグラスの明かりが癒やしになる」と笑顔を見せる。