
舞台「午前0時のラジオ局-満月のSAGA-」の佐賀公演が6月13日~15日、佐賀市文化会館(佐賀市日の出1)中ホールで行われる。
「午前0時のラジオ局」は、NBCラジオ佐賀・局長兼アナウンサーで小説家の村山仁志さんが2014(平成26)年にPHP文芸文庫から出版した代表作となる小説で、ラジオ局で働く人々の奮闘を描いた。2017(平成29)年に文化放送でラジオドラマ化された後、2023年には舞台化され、東京・大阪と、作品の舞台となった長崎で上演された。
今回の舞台は、今年3月に出版した同名小説を舞台化するもの。佐賀駅前の小さなラジオ局で、夜22時には無音になるが、深夜0時にだけ放送される謎の番組「ミッドナイト☆レディオステーション」で、幽霊でありながらラジオ番組を作り続けていたディレクター・蓮池陽一とDJ志望の清水杏慈英凛華(アンジェリカ)が届ける放送は、過去と現在、夢と現実をつなぐ「奇跡のラジオ」。恋人の花音を亡くした大学生・酒谷昇太は、ある夜、この番組と出合い、不思議な現象に巻き込まれていくストーリー。
蓮池陽一役をアイドルグループ「ふぉ~ゆ~」の福田悠太さん、酒谷昇太役を俳優の高田翔さん、清水杏慈英凛華役を元SKE48で俳優の高柳明音さん、花音役を俳優の宮崎香蓮さんが、それぞれ演じる。東京公演は5月29日~6月10日、銀座・博品館劇場で計17公演行い、今回、佐賀でも初めての舞台公演を行う。
村山さんは「佐賀駅前の小さなラジオ局が物語の舞台。佐賀みかん『にじゅうまる』も、SAGA2024国スポ(国民スポーツ大会)のイメージソング『Batons~キミの夢が叶(かな)う時~』も出てくる。東京での17公演は連日満員が続いているが、実は佐賀の人が一番楽しめる作品。原作者も自信を持ってお薦めできる舞台で、私も感動して泣いてしまった。ハートフルな、ちょっと切ない幽霊ファンタジーを、ぜひ楽しんでほしい」と話す。
開演日時は、13日=18時、14日=12時30分・17時、15日=12時30分。開場は各回開演45分前。チケットは8,800円。佐賀市文化会館のほか、チケットぴあ・ローソンチケット・イープラスで扱う。