「佐賀市営バス」を運行する佐賀市交通局(佐賀市愛敬町)が2月16日、交通系ICカード「nimoca(ニモカ)」サービスを始める。
2008年に福岡県の西鉄電車でサービスが始まった「ニモカ」。西鉄バス、筑豊電気鉄道(福岡県中間市)、熊本市電、大分県内の大分交通・大分バス・亀の井バス、日田バス、宮崎県の宮崎交通と各地の愛称を加えた「ニモカ」も展開している。今春には、北海道の函館市電と函館バスへの導入も予定しているという。
「ニモカ」は佐賀市営バス乗車時に利用額の2%分のポイントを付与するほか、「ノーマイカーデー」を行う水曜は20%分のポイントを付与する。同サービス導入に伴い、「ニモカ」のほか、全国相互利用可能な交通系ICカード「SUGOCA」「はやかけん」「Suica」「PASMO」「Kitaca」「TOICA」「manaca」「ICOCA」「PiTaPA」でも佐賀市営バスを利用できるようになる。
同交通局では、佐賀空港線を含む全26路線69台の車両にICカード読み取り機を設置。現在、サービス開始に備え、乗務員によるトレーニングを行っている。
サービス開始は2月16日始発便から。当日9時から佐賀駅バスセンター(佐賀市駅前中央1)でセレモニーを行った後、キャラクター「のりまるくん」「ゆらりちゃん」「いちぞうパパ」「ノンシャイママ」「のるんちゃん」をデザインしたICカード「佐賀市営バスnimocaスタート記念カード」(1枚=2,000円)の販売も行う。
同交通局副局長の大塚智樹さんは「現金と紙の回数券だけだったこれまでと比べ大変利用しやすくなる。市営バス同士の乗り継ぎ割引や、天神や福岡空港と佐賀を結ぶ西鉄高速バスとの乗り継ぎ割引も設定可能になる。乗降に関するビッグデータも活用し、運行業務の改善にもつなげ、もっと気軽に佐賀市営バスを使ってもらえるようにしたい」と話す。