佐賀のNPO3団体を中心に連携して震災支援活動を行う「佐賀から元気を送ろうキャンペーン」が4月29日、熊本地震の支援活動に4人のボランティアリーダーを送り出す。
「佐賀から元気を送ろうキャンペーン」が熊本地震直後に集めた物資を熊本市内の支援拠点に届けた。
東日本大震災復興支援をきっかけに、佐賀のNPOが連携して取り組む同キャンペーンではこれまで、人的支援やチャリティーイベントなどさまざまな活動を行ってきた。支援組織そのものは2013年5月に解散したが、同取り組みを通じて佐賀のNPO同士が緩やかな連携を続けていた。
4月16日の熊本地震の本震直後に、佐賀市のNPO「地球市民の会」、「佐賀未来創造基金」、「佐賀県CSO推進機構」が中心となり同キャンペーンをあらためて立ち上げ、市民への物資提供を呼び掛けた。NPO活動でつながりのある熊本市や益城町、菊陽町、御船町などの団体と連絡を取り合いながら、支援物資が行き届きにくい指定外の避難所などへ合計約20トンの支援物資を延べ10台のトラックで届けた。
続いて、佐賀県との進出協定で今年から佐賀市にも活動拠点を構えていたNPO、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ、広島県神石高原町)やアジアパフィシックアライアンス(A-PAD、東京都渋谷区)と連携しながら、同団体の支援活動を後方で支える人のサポートに切り替えた。10日以上の期間で避難所運営を支えるボランティアリーダーを募集調整し、随時熊本へ派遣する。
4月29日に佐賀を出発するのは小野京介さん(東京都)、永田千代美さん(東京都)、武田健男さん(埼玉県)、田上賢吾さん(佐賀県)の4人。同キャンペーンがインターネットで告知したボランティアリーダー募集をツイッターやフェイスブックなどでそれぞれ見つけ名乗りを上げたという。4人のうち2人は東日本大震災の時にボランティア経験があるという。出発前日の28日夜、4人は佐賀市に集まり、活動内容の説明を受け、翌朝の出発に備えた。益城町の避難所で支援を続ける2団体に加わり約10日間、避難所の運営補助として活動する。
天草出身でボランティアリーダーとして参加する武田さんは「ふるさとは比較的被害が少なかったと聞くが、なじみある熊本を何らかの形で支援したいと思っていた。熊本で被災者の方々に少しでも寄り添いながら活動したい」と話す。
4人が出発する第1陣に続き、4月30日には第2陣として3人が出発する予定。今後も連携を取り続けながら、引き続きボランティアリーダーとして活動できる人の募集を続けるという。