東日本大震災の復興応援を目的に佐賀県みやき町の天吹酒造が醸造した日本酒「絆伝心2016」が現在、「佐賀ん酒応援団 しめなわ」(佐賀市駅前中央1)で販売されている。
同酒は酒米に宮城県登米市で栽培された「幻の」酒米「イセヒカリ」を使い、東京農業大学醸造学科酒類学研究室のイチゴ酵母で醸した純米吟醸酒。第5弾となる今回は、ラベルデザインに宮城県白石市の書家・佐久間玉流さんの作品を採用。佐賀市大和町の「肥前名尾和紙」提供のラベル紙の上に、「翔」の文字が大きく羽ばたく。
同酒について「口に含むと、まず出来たてのフレッシュ感が広がる。イチゴを思わせる爽やかな酸味と柔らかな甘味が特徴のお酒」と話すのは同店の店主・新ヶ江一守さん。「うちは佐賀の日本酒を扱う店。東北のお酒を仕入れるなどして応援することがなかなかできない。『絆伝心』を販売することで少しでも東北を応援できたら」と思いを語る。
同酒の売り上げの一部は現地のミュージシャンや子どもたちを招いたり、クリスマスプレゼントを現地へ贈ったりなどの交流事業に使われるという。
720ミリリットル入りで、価格は1,620円。同店のほか県内外8カ所の酒販店と同酒造のネットショップで取り扱う。限定1000本。同店では売り上げの一部を復興支援に当てる「笑顔を醸す佐賀ん酒」スマイルおちょこ(200円)の販売も行っている。