
がん患者やその家族の支援を目的とするチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2025佐賀大会」が10月4日、「どんどんどんの森公園」(佐賀市天神3)と「アバンセホール」(同)で開催される。
リレー・フォー・ライフは、がん患者やその家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧を目指すチャリティー活動で、1985(昭和60)年、アメリカの一人の医師が、「がん患者は24時間、がんと向き合っている」という思いを共有し、支援するため、フィールドトラックを24時間走り続け、アメリカ対がん協会への寄付を募ったのが始まり。現在、世界36カ国で活動、約1800カ所で開催され、年間寄付は約146億円に上るという。日本では2006(平成18)年に茨城県つくば市でトライアルとして開催されたのが始まりで、佐賀では2015(平成27)年から毎年9月下旬か10月初旬の週末に行われており、今年で11回目。参加者と協賛者の寄付金はがん医療の発展やがん患者支援、検診の啓発のために役立てられる。
当日は、12時から「アバンセ」北玄関でエフエム佐賀の公開生放送、13時30分からどんどんどんの森公園で、ミュージックバトンプレコンサートライブ。15時30分から熱気球係留、16時20分から佐賀大学整形外科の戸田雄さんのAYAがんサバイバーに関する講話とサバイバーズトーク、17時45分からルミナリエ点灯。18時30分からはアバンセホールでゴスペルサークル「リトル・シャイニーズ」や「Oh!ブルースバンド」、「木原慶吾&スピリッツfeat.なかざわけんじ」のライブが行われる。
佐賀実行委員会の木原慶吾委員長は「私は2012年春に『肺腺がん』になり、『何で自分が?』と落ち込みながらも、医療従事者の方々や家族、友人に支えられてリハビリを頑張ることができた。その後、『リレー・フォー・ライフ』へ誘っていただき、2015年に1回目の大会を開催。これまでの開催で出会った「がんサバイバー仲間」が翌年の大会には旅立ってしまうという場面に何度も直面し、改めて『がんに向き合うことの大切さ』を認識したからこそ、『どんどんどんの森公園で会おう』を合言葉に大会を続けてくることができた。今回も県内外から家族が『がん』で苦しんでいる人や、愛する人が『がん』で旅立った人、『がん』と立ち向かっている人…大勢の方々が会場に集うので、ぜひ、当日は足を運んでほしい」と呼びかける。
開催時間は12時~21時(ルミナリエの点灯は翌日早朝まで)。入場無料。