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NBC・村山仁志アナの小説「午前0時のラジオ局」に新刊 佐賀を舞台に

新刊小説「午前0時のラジオ局 満月のSAGA」を手にする村山仁志さん

新刊小説「午前0時のラジオ局 満月のSAGA」を手にする村山仁志さん

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 NBCラジオ佐賀・局長兼アナウンサーで小説家の村山仁志さんが3月11日、小説「午前0時のラジオ局 満月のSAGA」(PHP文芸文庫)を出版した。

小説「午前0時のラジオ局 満月のSAGA」

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 村山さんは、1992(平成4)年にNBC長崎放送にアナウンサーとして入社。翌年、NBCラジオ佐賀に異動し、6年間、佐賀制作のラジオ番組を担当。1999(平成11)年に長崎本社に異動し、テレビの朝ワイド番組などを担当。2018(平成30)年にアナウンス専門部長、ラジオ制作部長を経て、2023年にラジオ佐賀の局長に就いた。2011(平成23)年に「JNN・JRNアノンシスト賞 ラジオフリートーク全国最優秀賞」を、2018(平成30)にギャラクシー賞ラジオ部門DJパーソナリティー賞を、それぞれ受賞した。

 「諦めていた夢に挑戦したい」と村山さんは30代後半、小説の執筆を開始。会社員の肩書でさまざまな文学賞への応募を続けたところ、2008(平成10)年に「三井雷太」のペンネームで執筆した小説「パラダイスロスト」が「第1回メガミノベル大賞」で金賞を受賞し、翌年、学習研究社から同名書籍が商業出版され、小説家デビューを果たした。2014(平成26)年に代表作となる「午前0時のラジオ局」(PHP文芸文庫刊)を出版。2017(平成29)年に文化放送で同作をラジオドラマ化、2023年には舞台化され、東京・大阪・長崎で公演された。

 今回出版した「午前0時のラジオ局 満月のSAGA」は、佐賀新聞創刊140周年記念として昨年5月から10月まで連載した小説「午前0時のラジオSAGA」を改題、加筆修正したもの。村山さんにとって8冊目で、「午前0時のラジオ局」では5冊目。これまでは長崎が舞台だったが、今回、初めて佐賀を舞台に描いた。ある真夜中、亡き恋人との思い出を引きずる佐賀大生・昇太の目の前で、放送時間を終えたはずの駅前ラジオ局に明かりがともり、鮮やかな青い髪のパーソナリティーがガラスの奥から放った「今夜のゲストは、キミだっ!」の一声に導かれ、昇太は「霊界ファクス」が届く不思議なラジオに、演者として参加するというストーリー。アイドルグループ「ふぉ~ゆ~」の福田悠太さんらが出演する同名の舞台が5月29日~6月10日に東京で、6月13日~15日には佐賀市文化会館での上演も予定されている。

 村山さんは「2023年に佐賀に転勤し、昨年佐賀で開催された国民スポーツ大会の閉会式の司会を担当したり、小説の連載の話をもらったりと、印象に残ることが続いた。連載中は多くの人に『読んだ』と声かけてもらったが、一冊になったものを読んでもらうと、また楽しめると思う。佐賀駅周辺のさまざまなスポットが登場するので、佐賀の人には、ぜひ読んでほしい」と話す。

 価格は946円。3月22日14時から佐賀之書店(佐賀市駅前中央1)、23日15時から長崎・メトロ書店(長崎市尾上町)でサイン会を行う。

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