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佐賀・古湯温泉に「泊まれる」図書館 200人以上の支援を受け開館へ

「暁」館長の白石隆義さん

「暁」館長の白石隆義さん

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 佐賀市の古湯温泉に9月16日、「泊まれる図書館 暁(あかつき)」(佐賀市富士町古湯)がオープンする。

泊まれる図書館「暁」の内部

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 ウェブ企画会社「カラクリワークス」(福岡市中央区赤坂)のデザイナーであり、週末は福岡市内で古本店を開いている本好きの白石隆義さんが企画した。

 「図書館」に決めた古湯温泉の古民家のリニューアルは「カラクリワークス」が協力した。6月にはクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を使い本の購入と本棚の製作資金を募り、219人から186万2,000円の資金が集まった。

 当初7月末の開館を予定していたが、「泊まれる図書館」に必要な許可の申請や40人の本好きが選んだという本集めなどの準備に時間をかけたため、9月になったという。

 同館は、6畳と4畳半の二間続きに縁側があり、木の板を組み合わせた箱に選書した人の本が計1000冊ほど並ぶ。白石さんは「80人にお願いしたが、選書リストが戻ってきたのが半分くらい。営業しながらまずは2000冊を目指したい」と意気込む。

 14時~18時は「午後の図書館」として、福岡のコーヒー豆専門店「焙煎屋」(福岡市中央区警固)が「読書にあう風味」をコンセプトにブレンドした「コーヒー~暁オリジナル~」(500円)、「紅葉(くれは)」(佐賀市柳町)の嬉野紅茶(500円)などを提供する。

 19時~翌12時は「泊まれる図書館」として、1泊1組限定の貸切利用に対応する。利用料は、1人=1万5,000円、2人=1人当たり9,000円、3人=同8,000円、4人=同7,000円、5人=同6,000円。

 白石さんは「好きな本を生かして思いついたことをその思いのまま突き進んだ。暑い中の準備は大変で、熱中症と戦いながら庭の石灯籠なども自分たちで置くなど細かい工夫もした。今度、さらに新たな本を増やし、古湯の方々や利用者に支えられながら、アップグレードしていきたい」と意欲を見せる。

 水曜・木曜休館。

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