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佐賀の百貨店で「400年有田の魅力展」 有田焼の歴史と技術を次世代にも伝える

「佐賀の子どもたちに伝えたい、有田の歴史と魅力」をテーマに開く「400年有田の魅力展」

「佐賀の子どもたちに伝えたい、有田の歴史と魅力」をテーマに開く「400年有田の魅力展」

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 佐賀の百貨店「佐賀玉屋」(佐賀市中の小路)本館6階催事場で8月13日、「400年有田の魅力展」が始まった。主催は「有田焼創業400年事業実行委員会」(有田町本町)。

オープニングセレモニーでは有田町・山口隆敏町長はじめ関係者がテープカットで祝った

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 朝鮮の陶工・李参平が1616年に有田の泉山で陶石を発見し、白い素地(きじ)に無色のうわぐすりをかけ「白磁(はくじ)」を作ったという年から数えて400年を記念し全国の百貨店で開く同展。昨年9月の日本橋三越(東京都中央区)、今年2月の阪急うめだ本店(大阪市北区)、3月の福岡三越(福岡市中央区)、5月のトキハ本店(大分市府内町)、6月の池袋東武(東京都豊島区)、7月のあべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)に続き、同店が7カ所目の開催となる。

 「玉屋創業210周年特別企画」としても開催する佐賀での同展は、「今右衛門窯」「柿右衛門窯」「香蘭社」「深川製磁」「源右衛門窯」の「有田焼名窯(めいよう)」と呼ばれる5窯に加え、スクエアプレートや「おてしょ皿」と呼ばれる小皿、ぐいのみのコレクション、佐賀の蔵元を見学しながら郷土を愛する地元の人に向けて作ったという「地の盃(さかずき)」、窯元と商社が連携し「生活密着」をコンセプトに作った「匠(たくみ)の蔵」の展示販売を行う。有田焼の歴史変遷の作品展示や伝統工芸士による実演、有田焼の器を使った「碗(わん)琴演奏会」も披露する。

 同社営業企画部統括の梶原喜臣さんは「地元開催となる『魅力展』には、佐賀の有田焼ファンに改めて満足してもらえるよう、準備に何度も有田町を訪ねた。『佐賀の子供たちに伝えたい、有田の歴史と魅力』をテーマに有田焼の歴史を子供たちにも触れてもらおうと7月にバスツアーを組み、現地の磁石場見学や絵付け体験も行った。当日の様子のパネル展示、子供たちの絵皿も展示し、早速親子連れが来場した。会場にも絵付けコーナーも設け、有田焼の奥深さを体験してもらえるので、親子連れもぜひ足を運んで欲しい」と呼びかける。

 営業時間は10時~18時30分(最終日は17時まで)。今月21日まで。

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