
佐賀バルーンフェスタ組織委員会が9月2日、「2025佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」の大会概要を発表した。
昨年の佐賀バルーンフェスタの最終日、佐賀市内で行われた夜間係留イベントの様子
佐賀市嘉瀬川河川敷をメイン会場に周辺空域で開催されるアジア最大規模の熱気球の国際大会。昨年は14カ国・地域から127機の熱気球の参加があったが、期間中の大雨の影響で途中でイベントが中止になった。熱気球の競技飛行は天候回復後に実施されたが、中止の影響で来場者は8万5000人にとどまり、1980(昭和55)年に始まった同イベントの累計来場者数3000万人達成は今年に繰り越された。
今年の日程は10月30日~11月3日。参加予定機数は、競技部門が「第38回パシフィック・カップ」、今年の日本チャンピオンを決める「第41回熱気球日本選手権」、佐賀を含む4都市を転戦して開催する「2025熱気球ホンダグランプリ第3戦」を合わせて71機、フリーフライトを行う「フェスタ部門」=28機、動物やキャラクター気球を立ち上げする「バルーンファンタジア2025」=17機、協賛企業や取材などでフライトする「オフィシャルバルーン」=10機、合計126機。日本国内を含む20カ国・地域からの参加を予定し、アルメニア共和国からは初の参加を受け入れる予定。佐賀県内の参加は38機。
「バルーンファンタジア2025」に海外からは、ドイツからキツネの形をした気球「Fox(フォックス)」が12回目、アメリカからの気球「Owlbert Eyenstein(オールバートアンシュタイン)」が4回目の参加を予定する。
「パシフィック・カップ」に2回目の参加を予定するソーンダース・エドワードさん(オーストラリア)は「佐賀は、選手たちにとってワクワクさせる、ユニークで複雑な風が吹くとても美しい場所。空で繰り広げられるバルーンの予測不能な戦いを観客の皆さまに見せるのが待ちきれない。皆さまに会えるのを楽しみにしている」と動画メッセージを寄せる。
「パシフィック・カップ」に初出場予定で、この日の大会概要発表に参加した地元・佐賀市在住の田中佑佳さんは「小さい頃から気球を見ていて、まさかパイロットになるとは思っていなかったが、佐賀大学熱気球部への入部をきっかけに気球に魅了された。佐賀の(競技)大会は大学の頃からずっと出場したいと思い、これまで何回かエントリーしていたが、今回初めて競技出場がかなった。頑張ってベスト10入りを目指したい」と意気込みを見せた。
11月2日・3日の夕方には熱気球の夜間係留「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」を開催するほか、5日間を通して物産市「うまかもん市場」やイベントステージなども開催。期間中、JR九州が臨時駅「バルーンさが駅」を開設する。