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佐賀市とAirbnbが連携協定 「空き家シェアリング」モデル構築目指す

佐賀市・旧枝梅酒造「EDAUME」で行われた連携協定締結式に臨む田邉泰之Airbnb Japan社長(右)、坂井英隆佐賀市長(左)

佐賀市・旧枝梅酒造「EDAUME」で行われた連携協定締結式に臨む田邉泰之Airbnb Japan社長(右)、坂井英隆佐賀市長(左)

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 佐賀市と、宿泊予約プラットフォームを提供する「Airbnb(エアビーアンドビー)」の日本法人「Airbnb Japan」が6月26日、「空き家シェアリングによるまちづくりを推進する連携協定」を締結した。

「Airbnb」のアプリ

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 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」の調査結果によると、2023年10月現在の国内の空き家総数が約900万戸。総住宅数に対する空き家率が13.6%で、今後10年以内に3軒に1軒が空き家になるとも予測されており、空き家の老朽化による倒壊や地域の生活環境の悪化などを回避するため、空き家の適切な除却・管理が社会的な課題になっている。Airbnb Japanはこれまで、長野県辰野町や飯田市、北海道釧路市などの自治体と連携協定を結び、地域活性化のまちづくり、コミュニティーの生成を支援する取り組みを行っている。

 今回、佐賀市と締結した「空き家シェアリング」の連携協定では、空き家の利活用に対し、「住む」以外の可能性を広げるためのモデルづくりと、コミュニティーづくりを連携して行うもので、本年度は、空き家の調査、空き家の利活用モデルの作成、空き家シェアリングの取り組みを伝えるセミナーを開催。空き家リノベーションを支援する団体や企業、大学との連携を含めたコミュニティーを醸成。2026年度は、実際に空き家を活用する人・団体などへの具体的な支援を実施。最終年度の2027年度以降、民間同士が直接連携して空き家の利活用を推進できる体制を構築していくという。

 今後、具体的な取り組みとして、8月3日に「空き家シェアリング」の取り組みや、Airbnbの他地域での事例共有、空き家利活用のアイデア出しを行う「SAGA 空き家シェアリング会議」を開催。10月に空き家見学ツアーと活用モデルの検討会、来年2月に、空き家の利活用の成功事例や失敗談、ホスティングに関する知識を学ぶ「エアビースクール in SAGA」を開催する予定。

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