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佐賀・海童神社で「お粥占い神事」 今年も大凶、「雨少なく災害多し」と占う

今年の「お粥占い」を説明する川崎直幸さん(右)と佐賀市の秀島敏行市長(左)

今年の「お粥占い」を説明する川崎直幸さん(右)と佐賀市の秀島敏行市長(左)

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 佐賀市川副町の海童神社(佐賀市川副町犬井道)で3月15日、「お粥(かゆ)占い神事」が行われた。

今年の「お粥占い神事」のカビの様子

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 戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した肥前国の戦国部将である龍造寺隆信が1553(天文22)年、有明海に面する鹿江崎の潮水防堤を増築した後、鎮護の神として建立した同神社。「お粥占い神事」は建立以来450年以上続く神事で、1月1日の「歳旦祭」にお供えした米を2月15日に「お粥炊き」し、本殿に1カ月お供えした後、3月15日早朝、「お粥開き」を行い、お粥に生えたカビの色具合を見てこの地域の3月から翌年2月の1年間の吉凶を占うという。

 占いは色具合により、ねずみ色は大吉で「五穀豊穣(ほうじょう)」「産業繁栄」、白色は吉で「平年並み」「風が強い」、緑色は吉だが「雨が多い」、黄色は凶で「あまり良い年ではない」、黒色は大凶で「事故・災難あり」、赤色は大凶で「火災・流行(はやり)病あり」と占う。お粥が乾燥した時は干ばつ、水気が多い時は大雨、ひび割れは地震と占う。全体として黒や赤のカビが多く、災難な事故、火災が多い年と占った昨年は、7月の「九州北部豪雨」で神社周辺が浸水し、筑後川からの流木で有明海が大きな被害を受けた。

 今年の「おかゆ」は5時30分からの神事の後、地元の参拝者らが見守る中、開けられた。同神社顧問の川崎直幸さんがお粥のカビの具合から今年の吉凶を解説した。役場を示す中央付近はねずみ色が出ているものの、全体的に赤色が多く、火災が多い「大凶」の年と占った。緑色も少ないことから雨が少ない年になるとも占った。

 川崎さんは「昨年と同様、今年も占いでは良い年とは出なかった。赤めが多く、黄色が出ることも珍しい。干ばつまではいかないが雨が少ない年ともで出てるので、改めて気を引き締め、1年を過ごしたい」と話す。

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