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佐賀で「明治のおもしろ科学展」 映像や体験コーナーで佐賀の科学の歴史学ぶ

佐賀藩の理化学研究所・精錬方を描いた絵を再現した模型と共に写る佐賀バルーンミュージアムの中野信英さん

佐賀藩の理化学研究所・精錬方を描いた絵を再現した模型と共に写る佐賀バルーンミュージアムの中野信英さん

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 佐賀バルーンミュージアム(佐賀市松原2)2階イベントホールで現在、特別企画「明治のおもしろ科学展」が開催されている。

子どもたちに人気という体験コーナー「天然色素でコースターを作ろう!」のブース

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 明治維新150年事業特別企画として、「佐賀の幕末から現代にかけての科学」をテーマに開く同展。同館が「肥前さが幕末維新博覧会」のメイン会場に近いこともあり、一緒に博覧会を盛り上げたいと考え企画したという。

 同展では、実演ブースで精錬方の活躍や功績について紹介する映像や佐賀藩が日本で初めて製造した蒸気車ひな形の3D模型を走らせるコーナーを用意。パネル展示では「維新博に合わせて選ばれた『佐賀の偉人25人』の中でも、科学に大きく関わった」(同館企画営業の中野信英さん)という、リコーの創業者・市村清の一生や、植物色素の構造を研究・決定した「元祖リケジョ」黒田チカの功績について紹介する。市村、黒田それぞれに関連して、実物のクラシックカメラと共にフィルム感光紙の原理について解説するほか、体験ブースでは植物色素を使ったコースター作りも行う。「夏休み特別ワークショップ」と題し、7月22日には「クラシックカメラ撮影・現像体験」を、8月25日・26日には「リコーサイエンスキャラバンin SAGAコピー機になってみよう!」を行う。

 中野さんは「ミュージアムには普段から子どもたちも多く訪れる。蒸気車の模型や植物色素を使ったコースター作りなど、小中学生が楽しめる展示にしたのはそこから。今回の企画展を、親子で佐賀の歴史と科学の楽しさを感じるきっかけにしてもらいたい」と話す。

 佐賀市観光振興課の野田大介さんは「今回の展示に当たって、市村記念体育館の当時の設計図やリコー製のクラシックカメラなど貴重な資料も取りそろえている。大人も子どもも『見て、体験して楽しめる』展示を意識したので、足を運んでもらいたい」と呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(8月6日を除く7月26日~8月31日は無休)。入場には同館の観覧券(大人=500円、小中高生=200円、小学生未満は無料)もしくは年間パスポート(大人=1,000円、小中高生=400円)が必要。8月31日まで。

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