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「デジハリ佐賀」で卒業制作発表会 地元店のサイト制作、学びの集大成披露

2017年9月生卒業制作発表の様子

2017年9月生卒業制作発表の様子

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 「デジタルハリウッドSTUDIO(スタジオ)佐賀」(佐賀市松原3、TEL 0952-20-5110)で3月3日、2017年9月生の卒業制作発表会が行われた。

スタッフの大谷雄作さん、トレーナーの山本政昭さん、2017年9月生の植松隆さん、樋渡由希さん

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 デジタルハリウッド(東京都千代田区)がウェブ・ITスキル教育拠点として各地の地域企業と連携して提供する「デジタルハリウッドSTUDIO」。同社と福博印刷(佐賀市兵庫南4)、佐賀県と佐賀市が「産業人財に関する4者協定」を締結し、2016年4月に佐賀市に校舎を開いた。

 目的や経験別に6つのコースを用意する同校には毎月2~4人が入学し、これまでに約60人が卒業した。卒業生は、身に付けたスキルを生かしてウェブデザインやホームページ更新の職に就いたり、フリーのウェブデザイナーになったりしているという。卒業制作発表を見に来たデザイン会社の担当者にスカウトされて就職が決まった人や同校のトレーナーになった人もいるという。

 毎月第1土曜に行われている卒業制作発表会。この日はウェブデザイナー専攻科2017年9月生の樋渡由希さんと植松隆さんが、同校での学習の集大成として制作したウェブサイトについて、目的やコンセプト、制作の過程や工夫した点、受講を通じて学んだことなどを発表した。

 2人の子どもを持ち、育児と仕事の両立に悩み新しい働き方を模索していたという樋渡さんは、佐賀市内の飲食店を題材に選んだ。クライアントの要望をくみ取ってデザイン提案するコミュニケーションの難しさ、店主とのやり取りでのエピソードなどを語った。今回のクライアントである店主も駆け付け、発表を見守った。

 もともと絵を描くことを得意とし前職は陶器の絵付けという植松さんは、自身が通っていたアートスクールを題材に選んだ。技術を駆使してサイトを正常に動かす難しさを実感したこと、パソコン版とスマホ版での見せ方の違いを工夫したことなどの体験談を披露。技術面だけでなく企画やコンセプトワークの重要性も学んだと話した。

 樋渡さんは「卒業後のことはまだ具体的には決めていないが、学んだことを生かして、子育てと両立しながら余裕を持って時間を使える働き方をしたい」、植松さんは「絵のスキルとウェブのスキルを強みとして、仕事につなげることができたら」と話す。同校スタッフの大谷雄作さんは「第一線で活躍する人を輩出し続け、『デジハリに通って良かった』と思う人を増やしていきたい」と話す。

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