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佐賀大学地域デザイン学科学生が企画展「バズリアル」 地域の古民家を会場に

(左から)佐賀大学地域デザイン学科の藤井佳奈さん、石原雅也さん、小島拓朗さん

(左から)佐賀大学地域デザイン学科の藤井佳奈さん、石原雅也さん、小島拓朗さん

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 コミュニティーカフェ「TOJIN茶屋」近くの「TOJINシェアハウス」(佐賀市唐人2)で現在、佐賀大学地域デザイン研究科の教授、有志学生による企画展「バズリアル ~もっともらしいが、実際は意味や定義が曖昧な現実のこと~」が開かれている。

「バスリアル」会場内部

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 地域の課題に向き合い、芸術によって地方・地域創生を果たす人材養成を目標に2016年4月に新設した同学科の学生らが、大学を離れ、地域を会場に作品発表する同展。研究科の学生によると会場選定に苦労したが、佐賀未来創造基金がシェアハウスとして運営している古民家の提供を受け、開催にこぎ着けた。

 ゲスト作家の冨井大裕さん、同課の指導教員の土屋貴哉さん、柳健司さん、同研究科の学生7人、合計10人が「リアル=現実」を「バズ=ささやく」をテーマにした作品を出展。

 冨井さんは「モノがあるべきところとは違うところにあることによる違和感」を訴求する作品、土屋さんは「ソースコード」を作品と定義した作品、柳さんは「普段、光の当たらない、見向きもされない影のもの」をテーマにした作品を展示する。研究科の学生は、「窓や扉を取り巻く空間の対話」「自身の小さい頃の思い出の品を風呂場に展示、自身が実在することの証明」「すりガラスを空間の表現」「良寛和尚の詩を1文字ずつ45枚の和紙に躍動感をもたせた作品」「#可愛さの証明」「人の思考不足の提起」「偏った見方や独断的な視点への疑問提起」をそれぞれテーマにした作品を展示する。

 研究科の石原雅也さんは「学内の美術館を飛び出して市内の会場での展示で、市民の皆さんへの敷居を下げたい。古民家を会場にしたことで、建物の古さも私たちの作品の一部として感じてもらえれば」と話す。

 開催時間は11時~19時。入場無料。今月12日まで。12日14時から出品作家によるトークを予定する。

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