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佐賀のパフォーマンス集団「ブラックシード」が舞台公演 剣豪・柳生十兵衛を主人公に

主演の嵯峨賢成さん(前列右端)はじめ「隻眼クロニクル ~螺旋~」出演メンバー

主演の嵯峨賢成さん(前列右端)はじめ「隻眼クロニクル ~螺旋~」出演メンバー

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 エンターテインメントパフォーマンス集団「演武衆blackseed(ブラックシード)」の舞台公演「隻眼(せきがん)クロニクル ~螺旋(らせん)~」が8月8日、高木宿文化館(佐賀市高木瀬西1)で上演される。

「隻眼クロニクル」初演時の一場面

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 2015(平成27)年4月結成、同年7月に福岡県久留米市の石橋文化会館で劇団「こっこバザール」との合同公演を皮切りに活動を始めた同団体。現在は佐賀市を拠点に活動し、新選組や柳生十兵衛を主人公に殺陣と演劇を織り交ぜた時代劇やイベントで殺陣を披露している。

 昨年11月の「佐賀市民芸術祭」で上演した「隻眼クロニクル ~始~」の続編となる今作。徳川第3代将軍・家光の時代を舞台に、人の命を救い、「誰も殺さない」剣術「活人剣」を究めようと修業の旅に出た剣豪・柳生十兵衛が、とある城下町で起きる事件に巻き込まれていく様子を描く。

 同隊代表で脚本・演出を担当する不破一夜(ふわかずや)さんは「柳生十兵衛というヒーロー、そして十兵衛を演じる嵯峨さんの魅力を伝えることをベースに、現代に通じる風刺や、江戸時代に実在した人物とよく似た名前のキャラクターや地名などを散りばめて脚本を書いた。史実をもとに、自分たちらしい時代劇を作れた」と笑顔を見せる。

 主人公の柳生十兵衛を演じる嵯峨賢成さんは「今作の見どころは、登場人物たちが抱える葛藤。十兵衛が『誰も殺さない剣術』という理想を追い求める中、『誰かを守るために誰かを殺す』という現実に突き当たり、自らの生きる道に思い悩む場面がある。他の登場人物も過去の出来事に縛られたり自分の存在意義に悩んだりと、さまざまな葛藤を抱えている。彼らの心のうねりと、そのうねりが生み出す物語を見てほしい」と話す。

 不破さんは「深読みすればするほど新たな表情を見せるシナリオをぜひ楽しんでほしい。来てくれた皆さんがこれからの日常をちょっと元気に生きられるように、演劇という非日常からエネルギーを届けたい」と話す。

 嵯峨さんは「新型コロナウイルス感染症の影響で、演劇に限らずさまざまな芸術活動が中止になる中、対策を整えて開催を決めたのは、生で見る殺陣や演劇の躍動感や臨場感を皆さんに感じてほしいから。『柳生十兵衛』の生き様を宿す気持ちで演じるので、ぜひ来場してほしい」と呼び掛ける。

 開演時刻は14時、18時30分(各回30分前に開場)。入場料は、大人=1,800円、中高生=1,000円、小学生以下無料。

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