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佐賀で「幕末維新の写真展」 150年前の風景や人物写真60点、江藤新平コーナーも

「遣米・遣欧使節団」コーナーの写真の前で来場を呼び掛ける中野信英さん

「遣米・遣欧使節団」コーナーの写真の前で来場を呼び掛ける中野信英さん

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 佐賀バルーンミュージアム(佐賀市松原2)2階で現在、企画展「幕末維新の大写真展」が開催されている。

「勉強をする舞子さんたち」(画像手前)など、「写真で辿る風俗・文化」コーナーの一部

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 今年が明治維新150周年であることを記念して、当時撮影された風景や人物の写真を通じて150年の時の流れを改めて感じてもらおうと企画した同展。同館企画営業マネジャーの中野信英さんは「幕末や明治維新をテーマに県内が盛り上がる仲、アルバムをめくるように写真で当時を振り返る企画展があってもいいのではと考えた」と話す。

 同展では「佐賀の写真の祖」と呼ばれる川崎道民が写した写真を中心に展示した「川崎道民と写真術」、幕末から明治期の庶民の暮らしを写した「写真でたどる風俗・文化」など、会場全体を6つのセクションに分け約60点の写真を展示する。

 「江藤新平とその周辺」コーナーでは、NHK大河ドラマ「西郷どん」に登場し話題となった江藤新平の姿を切り取った写真も展示する。中野さんは「来場者からの評判もよく、孫を連れて訪れた年配のお客さまが『懐かしいねえ』と写真を前に思いをはせる姿や、子ども連れのお父さんお母さんがじっと見入っている姿をよく見かける」と話す。

 「まだ写真技術が伝わったばかりの幕末に、写真という形で『今』を残したかった道民や名も知らない多くの『カメラマン』たち。会場に並んだ写真からはそんな彼らの思いがあふれている。整然と並ぶ写真から、150年の時の流れと彼らの思いを感じ取ってもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入場には同館の観覧券(大人=500円、小中高生=200円、小学生未満無料)もしくは年間パスポート(大人=1,000円、小中高生=400円)が必要。12月24日まで。

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