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佐賀県立美術館で3人展 佐賀県出身作家が異なるジャンルで

「M-02J」と、来場者の前でトークをする八谷和彦さん

「M-02J」と、来場者の前でトークをする八谷和彦さん

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 佐賀県出身作家の特別展「三人展 ー Forward Stroke(フォワードストローク) 明日への眼差し ー」が9月30日、佐賀県立美術館(佐賀市城内1)で始まった。主催は、佐賀県立美術館、佐賀新聞社、サガテレビ。

開催記念クロストークの様子

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 多久市出身の画家・池田学さん、有田町出身の陶芸家・葉山有樹さん、佐賀市出身のメディアアーティスト・八谷和彦さんの作品を作家ごとに1部屋ずつ展示室を割り当てて展示する。佐賀県立博物館・美術館学芸員の竹下正博さんは「3つの異なるジャンルを集めたことで、作家たちの個性が存分に表われる魅力的な展示になっている」と話す。

 池田学さんは、昨年1月に同館で開催した個展「池田学展」で展示し話題になった大作「誕生」に加え、新作を10点ほど追加、合わせて約60点の作品を展示する。

 葉山有樹さんは、展示室全体を一つの「作品」として表現。薄暗い展示室の中央で、天井から光に照らされた空中に浮かぶ陶器が幻想的な雰囲気を醸し出す。その奥には、それぞれ違う作品が置かれた「A室」「B室」「C室」と3つの部屋があり、「B室」の壁には葉山さんが手がけた緻密な文様が描き詰められている。

 八谷和彦さんは、床を草原、壁を青空に装飾した展示室に、宮崎駿原作「風の谷のナウシカ」の劇中に登場する架空の飛行装置「メーヴェ」をコンセプトにした自身の代表作ジェットグライダー「M-02J」を、翼を広げた状態で展示する。同機のメイキング映像や、実際に空を飛ぶ体験ができるシミュレーターなども設置する。 

 竹下さんは「3人とも佐賀にこだわりを持っている。作品や思いを通じて、佐賀と関わりを持つ誇りを持ってほしい。3人の名前を聞いたことがなかった方も、ぜひ見に来ていただきたい」と話す。

 開館時間は9時30分~18時。入場料は、一般・大学生=1200円、障がい者手帳持参者と介助者1人、高校生以下無料。11月18日まで。

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